【地方創生・北海道】安心・安全なまちづくりが最優先…札幌狸小路商店街(前編)

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    首都圏への人口・商業施設の集中からの脱却を図る「地方創生」が叫ばれる中、地方の企業はどのような事業展開を進めるべきなのか、北海道札幌市に住む筆者が北海道で「地方創生」に関わる施設を紹介していきます。

     

    今回は、札幌の百貨店激戦区である札幌駅・大通駅周辺から少しすすきの(関東以北最大の繁華街として有名ですね)寄りにある、「横のデパート」こと札幌狸小路商店街の取り組みについて紹介しましょう。同商店街は1869(明治2)年に明治政府が北海道開拓使を札幌に設置したころから商店・飲食店が立ち始めた地域で、1873(明治6)年から狸小路と呼ばれるようになりました。札幌市中央区南2条・3条の西1丁目から7丁目の小路7区画に渡り、アーケード街(約200店舗が軒を連ねる)が続いています。

     

    その同商店街振興組合の常務理事であり、株式会社新倉屋(お団子やさんです)・代表取締役会長の斎藤嘉久さんに、同商店街の変遷について伺いました。

     

     

    数年ぶりに狸小路にやって来た人は皆「変わった」という

     

    斎藤さんはいつから狸小路で商売をされているのですか?

    「昭和35年からです。もう55年ですか……。狸小路は大きく変わりました。数年ぶりに狸小路に来た友人たちは皆『いやあ、変わっちゃったね』と言います。私が小樽(新倉屋は小樽発祥)から引っ越してきたときは、1・2階が店舗で3・4階が住居という形で、住み込みで商売をするのが普通だったのですが今では少数派です。私はその少数派のひとりです。なぜこのようなスタイルになったのかは、大きく二つ理由があります。まずは後継者不足。私の会社は息子に譲りましたが、多くの店舗で後継者が育たず、店舗の賃貸や売却を行った会社がたくさんあります。あとは、チェーン店の進出です。実は狸小路の賃料はそんなに安くはありません。しかし、空きが出るとすぐに埋まってしまいます。それは、大通とすすきのの中間地点にあるという場所の良さと、アーケードがあるという環境の良さです。地下街から直結ですので、雨の日も雪の日も問題なく営業ができるというのは大きいと思います」

     

    チェーン店の進出については寂しい部分もあるのでは?

    「いやあ、ありますよ。私が狸小路に来てから一緒にやって来た仲間もどんどん減ってしまいましたから。でも、コンビニやアミューズメントパークが増えるのは時代の流れだと思うのです。その流れは受け入れないといけない……その流れに乗れなかった店舗はなくなっていくということなんです。正直、80歳近い私が先頭を切って色々動くのもどうかとは思っているのですが、狸小路は商店街としてはさまざまな『最先端』を取り入れてきた歴史があるんです。その歴史を絶やすわけにはいきません」

     

     

    安心・安全な商店街を実現するための施策

     

    具体的にはどのような施策を行ってきたんですか?

    「初代のアーケードは昭和37年に完成したのですが、私が担当しました。そのアーケードは、昭和57年にリニューアルし今も現役です。というのも、しっかりメンテナンスをしているから長持ちしているんです。このメンテナンスがあるからこそ、安心・安全な商店街が実現して、今も多くの方に愛される商店街になっていると思います。このようなことができるのは、各店舗だけの力では無理です。そのため、狸小路では振興組合の事務局をしっかり稼働させることで、狸小路全体の活性化を図ってきました。平成14年にはアーケードの裏側に光ファイバーを設置して、丁目ごとにディスプレイを設置して広告が掲載できるようになりました。(ここでスマホを取り出す)これを見てください、実はskypeでつながっているので、この電話を使って全丁目にアナウンスを流すこともできるんですよ。防犯カメラも28台設置してリアルタイムで確認できますし、いち早くITを駆使した商店街となっています」

     

     

    事務局が各店舗を束ねることが重要なんですね。

    「うるさいと思っている経営者も多いでしょうけど(笑)、伝えるべきことは伝えないといけないと思っています。あと、自主巡回組織があるのも特徴ですね。昼だけでなく夜も商店街を巡回して、変わったことがないかどうかを確認しています。狸小路は昔ながらの面影も残しているので『古い』というイメージを持つ方もいますが、安心・安全のためにいろいろな活動をして最先端の設備も導入しているんですよ」


    【地方創生・北海道】ビジネスにも活用できるヒントがたくさん…北海道立近代美術館(後編)

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      首都圏への人口・商業施設の集中からの脱却を図る「地方創生」が叫ばれる中、地方の企業はどのような事業展開を進めるべきなのか、北海道札幌市に住む筆者が北海道で「地方創生」に関わる施設を紹介していきます。

       

      今回は訪問した北海道近代美術館(札幌市中央区)は、地元・札幌市民以外にも多くの観光客が展示を見に訪れます。現在開催中の『北海道美術紀行』展(7月2日から11月8日まで開催)は、「海外からの観光客を意識した」テーマ設定ということで、美術館発信の地方創生ともいえる内容となっています。後編では、展示を担当した同館学芸員の松山聖央さんに、美術館の地方都市における役割などを伺いました。

       

       

      作品のセレクトはテーマの深堀と広い文脈の中への置き換えが必要

       

      最後には『道産子追憶之巻』(岩橋英遠、1978〜82年)という作品が展示されていますが、これはどのような作品ですか?

      「全長およそ29メートルという横長の作品なのですが、北海道の春夏秋冬と朝・昼・夜を右から左へ時間軸で表現しています。面白いのは、ただ時間の流れが描かれているだけでなく、夏が極端に短いことです。逆に冬が凄く長い。時間軸に合わせて自然・人・動物が描かれていて、北海道を見事に表現した作品だと思います」

       

      作品をセレクトしていく上で大切にされているのはどのようなことですか?

      「美術作品を見るときは、2点以上の作品を比較するというのがひとつの基本です。1つの作品だけを見ていても、『こういう作品なんだな』で終わってしまうんですが、作品を比較することでその作品にしかない特徴がわかってきますし、逆に共通点もわかってきます。何かのテーマがあって、それ自体を深堀することと、広い文脈の中に置き直してみるということが常に必要なのではと思っています。例えば今回のように『北海道』をテーマにした場合、北海道のことだけを考え、その魅力を考えがちになるんですが、アジアから北海道にやって来た観光客にとってはどう思われているか……国際的に見ても共通する価値が何なのかをちょっと引いた視点でみることも大事だと考えています」

       

       

      常設展こそが本当の美術館の姿

       

      地方都市における美術館の役割についてはどうお考えですか?

      「美術館に来られる方の多くは特別展が目当てにされていると思うのですが、私は常設展こそが美術館それぞれの魅力を伝えられる場だと思っています。常設展はその美術館の所蔵する作品を展示しているので、美術館の底力の見せどころなんですよね。学芸員の仕事のいちばん根幹にあるのは、所蔵作品の調査・研究なので、その部分を突き詰めていって開催される展覧会……常設展こそが本当の美術館の姿だと思います」

       

       

      それは一般企業の商品・サービスについても同様のことがいえるのではないでしょうか。

      「そうですね、所蔵品を扱った常設展でどのようにファンを獲得していくかが重要なんです。美術鑑賞に対しては『もともと知識がないと見てはいけないのではないか』『見てもどうせわからないのでは』という先入観がまだあると思うのですが、まずは自分で見ることから始めてみるのがいいと思います。作家や技法を知らなくても、自分で見て言葉にするという“ものの見方”を習得する場としての美術館……ビジネスとかけ離れた場所のように思われがちですが、実はそのようなヒントはたくさん隠されている場所なのではないでしょうか。ネット社会ではいろいろなことをすぐに調べられますが、実際に作品を鑑賞できるのが美術館の役割ですし、そのリアルな体験をもっと伝える必要があると考えています。美術館は心をリフレッシュするだけでなく、現実社会に還元できるものがある場所だと思います」


      【地方創生・北海道】客観的に北海道を捉えこの場所ならではの展示を…北海道立近代美術館(前編)

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        首都圏への人口・商業施設の集中からの脱却を図る「地方創生」が叫ばれる中、地方の企業はどのような事業展開を進めるべきなのか、北海道札幌市に住む筆者が北海道で「地方創生」に関わる施設を紹介していきます。

         

        今回は、1977(昭和52)年にオープンした北海道近代美術館(札幌市中央区)を訪問してきました。札幌市民にとっては馴染みの深い美術館ではありますが、現在『近美(きんび…愛称です)コレクション』として開催されている『北海道美術紀行』展(7月2日から11月8日まで開催)は、地方創生のヒントがたくさん隠されています。その展示を担当した同館学芸員の松山聖央さんに、今回の展示のポイントや美術館における地方創生について伺いました。

         

         

        北海道を客観的に見て展示作品をセレクト

         

        今回、『北海道美術紀行』というテーマで展示をされているのはなぜですか?

        「美術館の展示には2種類あります。ひとつは特別展・企画展と呼ばれるもの、もうひとつは常設展と呼ばれるものです。展覧会の企画は学芸員がそれぞれの専門に基づいて作り上げますが、前者ではそれを実現するために必要な作品を自館内外から集めます。それに対して後者は、当館の所蔵品を中心に構成する展示なので、5,114点の所蔵作品の中からテーマに合わせてセレクトします。今回は前期が103点、後期が76点を展示しています。コンセプトは『北海道各地を旅するように辿る』ということで、北海道が描かれている作品から選びました。もちろん、北海道出身の作家が多いのですが、道外の作家の作品もたくさん展示されています」

         

        ということは、北海道の美術館に道外の作家の作品もあると。

        「有名な作家や作品が出る展覧会に注目が集まりがちですが、日本の多くの美術館は地域の美術作品の収集を大事にしています。結果的にその地域出身の作家の作品が多くはなるのですが、北海道をテーマにしている作家の作品や移住してきた作家の作品もその対象になります。その中で、旅を“空間”と“時間”の両方の意味で捉えて、江戸後期から明治初期にかけての作品からスタートするような構成になっています」

         

        そのような構成・テーマ・作品選びが、学芸員にとって大きな仕事になるんですね。

        「テーマ決めと作品選びは、同時進行なんですよ。所蔵作品にどのような作品があるかを確認しながら、これとこれを組み合わせればこのテーマで構成できるな、という。今回は北海道を客観的に見て、多くの人が共通して思い浮かべる北海道……最近はアジアからの観光客も増えているので、その視点を取り入れたパートを作りました。このパートでは、北海道でロケを行った映画で、中国や韓国でヒットした作品で取り上げられた北海道内の地域を描いた作品を展示しています。実は、北海道で撮影された映画は非常に多いのですが、たとえば大石和久氏の論文(「北海道と映画:北海道の表象とそのアイデンティティ」2005年)によると、北海道をアメリカやヨーロッパ的な風景として、つまり日本ではないどこか異国情緒漂う場所として映し出している作品もあるそうです」

         

         

        北海道でしか見ることのできない作品への潜在的ニーズ

         

        外国からの観光客が、東京や大阪ではなく北海道の美術館にまで足を運んでいるのは興味深いです。

        「北海道にやって来る観光客で美術館に足を運ぶ方には、やはりここ北海道でしか見ることができない作品を見たいという潜在的ニーズがあるのだと思います。例えば、京都や奈良などで行われるお寺の所蔵品の特別開帳は、場所と関連付けられた作品をまさにその場所で鑑賞するということが貴重な機会になっているのかなと。お寺と美術館では少し異なりますが、今回の展示は、北海道をテーマにした展示を北海道で開催し、しかもローカルなだけではなく国際的な視点を持ってやっていることで、地方創生にもつながるのでは思います」

         

         

        確かに地域の美術館でしかできない展示ですよね。

        「はい。ですので今回は、多くの人が共有する北海道のイメージだけでなく、その枠を超えた北海道を描いた作品のパートも設けました。シュルレアリスム(超現実主義、20世紀前半にヨーロッパで勃興した芸術運動)的な表現で北海道を描いた作品や、今観光資源として注目されている工場夜景など、いわゆる北海道らしさとは違う角度の作品も展示しています」


        【地方創生・北海道】一地域だけではなく全体が盛り上がるのが地方創生の鍵…札幌狸小路商店街(後編)

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          首都圏への人口・商業施設の集中からの脱却を図る「地方創生」が叫ばれる中、地方の企業はどのような事業展開を進めるべきなのか、北海道札幌市に住む筆者が北海道で「地方創生」に関わる施設を紹介していきます。

           

          今回は、札幌の百貨店激戦区である札幌駅・大通駅周辺から少しすすきの(関東以北最大の繁華街として有名ですね)寄りにある、「横のデパート」こと札幌狸小路商店街の取り組みについて紹介しています。

           

          同商店街は150年近い歴史を持っています。当然ながら大きく街並みが変貌し、今は多くの外国人観光客で賑わう毎日。その同商店街振興組合の常務理事であり、1960(昭和35)年から営業を続ける株式会社新倉屋・代表取締役会長の斎藤嘉久さんは「狸小路だけに人が集まっても、地域創生にはならない」と話します。そのためには、どのような施策が必要なのか伺いました。

           

           

          長期的な視点で施策を行わなければ廃れてしまう

           

          最近の狸小路といえば、インバウンド(訪日外国人観光客)が増えています。

          「ホテルは外国人で満杯ですね。とはいえ、いわゆる「爆買い」のピーク時からは減少傾向にあるのが実情です。外国人観光客が商店街に求めるもの……地元の商品はもちろんですが、一番はWi-Fiなんですよ。海外の観光地では、無料通話・ネットができるのは当たり前ですから。狸小路もWi-Fiを完備していますが、現在オリジナルのシステムを構築することでコストダウンを図ろうとしているところです。電力に関してはすべてLED電球に入れ替えて、最大使用時から1/3までコストダウンに成功しました。こういう地道な努力が、10年先・20年先の商店街を作っていくと思います」

           

          未来を見据えた投資が必要ということですね。

          「確かに商売には直近の利益は大切なものです。しかし、長期的な視点で施策を行っていかなければ、商店街自体が廃れてしまいます。そのために大切なことは、狸小路だけが活性化されても仕方ないということです。札幌全体、北海道全体が活性化されないと地域創生にはつながらないと考えています。狸小路は昔ながらの雰囲気が残っていることもあって、札幌以外の地方の方々からも人気が高い場所です。しかし、その地方が盛り上がっていないと札幌にもやって来てもらえないと思うんです」

           

           

          丘珠空港の利用の仕方で地方の活性化にもつながる

           

          札幌市民はもちろん、地方からの集客が商店街を活性化させると。

          「そうです。今年の夏は、北海道は台風により甚大な被害を受けました。移動網が分断され、『陸の孤島』が生まれました。JRやバスなど陸路が数日に渡って利用できなくなってしまったわけですが、この弱さを解決するためには丘珠空港(札幌市東区)の活用が不可欠だと考えています。新千歳空港から札幌まではJRで40分ほどですが、もし丘珠空港まで地下鉄が通れば(実際、地下鉄東豊線の終着駅から1駅ほどの延伸距離)、丘珠空港へのアクセスの不便さが解消され、地方から札幌への時間的距離が一気に縮まります」

           

           

          アクセスが強化されることで、各地の商店街が活性化するというわけですね。

          「はい。丘珠空港は正式には札幌飛行場という名前も持っているので、『札幌』という部分を際立たせればよりわかりやすくなると思うんですよね。15年後に新幹線が札幌にやって来る予定にはなっていますが、この15年間で状況はまた変わっていくはずです。その状況の変化に対応するためには、狸小路のような一地域だけが活性化されるのではなく、全体が盛り上がることで地方創生が実現するのではと思います」


          【地方創生・北海道】選手から社会人への準備期間に…セカンドサポート・芳賀博信理事長(後編)

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            首都圏への人口・商業施設の集中からの脱却を図る「地方創生」が叫ばれる中、地方の企業はどのように先代からの伝統を引き継ぎながら、新たな事業展開を図っているのでしょうか?そこで、北海道札幌市に住む筆者が北海道の企業の社長や団体の代表者に「地方創生」について伺っていきます。

             

            今回はサッカー選手を中心にスポーツ選手のセカンドキャリアを支援しているNPO法人セカンドサポートの芳賀博信理事長にご登場願いました。2012(平成24)年に北海道コンサドーレ札幌にて現役のサッカー生活を終えた芳賀さんは、2014(平成26)年に同法人を設立、ブラインドサッカーの支援も積極的に行っています。その芳賀さんに、現在の同法人の活動について伺いました。

             

             

            現役時代からセカンドキャリアについて考えることの重要性

             

            現役引退後にさまざまな学校や施設を回るにあたり、コンサドーレで培ってきた実績はどのように影響しましたか?

            「どの場所でも快く受け入れてくれたのは大きかったですね。その後、セカンドサポートを立ち上げるにあたりNPO法人にしたのは、スポーツ選手のセカンドキャリアの支援と障碍者支援の同時を行うので、そもそも利益を大きく上げることは考えていなかったんです」

             

            サッカーの場合、現役を引退した選手が解説者になるというパターンはどれくらいの割合何ですか?

            「本当に一握りだと思います。僕が辞めてから感じたのは、現役時代からセカンドキャリアについて考えておかなければならないということでした。組織を運営するということやサッカー教室で指導することは、次のキャリアへの準備期間にもなりますし引き出しも増えると思うので、仲の良い選手に『何かやっていかないか』と声を掛けてセカンドサポートを立ち上げたんです」

             

            芳賀さんの実績ですと、解説も引く手あまただと思うのですが、根っからのキャプテン体質なんだなと思いました。

            「僕は来るものは拒まないですけど(笑)、もともと解説をやっていらっしゃる方もいるので、その部分に刺さっていこうとは思っていなかったですね。僕は性格的に楽しいことしかやらないタイプなので、楽しいなと思う方に進んでいったらこうなったという感じです。皆が良くなる方向を考えていった方が、結果的に自分のためになるのかなと思います」

             

             

            今後はもっとセカンドキャリア用のツールを増やしていきたい

             

            現在サッカー教室にはどれくらいの生徒がいるんですか?

            「札幌、滝川、士別で教えているんですが、全部で100名くらいですね。北海道では現役のサッカー選手が教える教室は初めてなんです。それと、僕が視覚障碍を持つ方々とブラインドサッカーをやっていることもあり、私塾としては珍しく札幌市の後援もついているので、障碍を持っている子供たちの受け入れ態勢も整えました。現役を辞めて北海道を回ったときに、考え方が大きく変わりましたよね。現役時代は障碍者とサッカーの関係性まで頭は回っていませんでしたから。でも、視覚障害の方から『ブラインドサッカーをやってみたいんだ』と声を掛けられて『チームを探してみますね』と言ってみたものの、北海道にはブラインドサッカーのチームがなかったんです。それで、ブラインドサッカーのチームを立ち上げて、今は10人以上が参加しています。フィールドプレイヤー4人のうち2人とゴールキーパーは健常者でもOKなのが日本のブラインドサッカーのルールなので、僕もゴールキーパーで参加しています」

            ※芳賀さんは2015年にブラインドサッカーの日本代表の合宿にも参加している

             

            今後についてはどのような展望をお持ちですか?

            「初めて2年、サッカー以外にも野球や相撲などの選手との関わりもできてきました。現在はサッカー教室やブラインドサッカーが中心ですが、今後に向けてセカンドキャリア用のツールを増やしていきたいと考えています。例えばサッカー選手が引退して、次の年から企業勤めをしなさいといっても、頭と体の切り替えがなかなかできないんですよね。社会人への準備期間としての場でもいいのかなとも思っています。北海道はサッカー選手として僕を育ててもらった場所。人柄も土地も大好きなので、その恩返しをしていければと考えています」


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