World Sketch
世界の果てまで彩るワールドスタンダードダンスミュージック
守屋友晴(Produce&Key)
プロフィール
2009年にデビューした、札幌在住のサウンドクリエイター・守屋友晴のソロプロジェクト。1stアルバム「Wonderful」が日本全国のハウスシーンに知れ渡り、他アーティストのプロデュースなども手掛ける。待望の3rdアルバム「THE WORLD ENDS」を1月15日にリリース。
オフィシャルHP
https://www.facebook.com/TomoharuMoriya
音楽のトレンドが凄い変化しているので、「THE WORLD ENDS」はデモの段階からは全然違う形になりました。
守屋さんにお話を伺うのは2年半ぶりとなります。実は昨年春に新作「THE WORLD END」の原型をいただいているんですよね。
「この2年半で音楽のトレンドが凄い変化しているので、デモの段階からは全然違う形になりましたね、最終的には。ここ1年は現場メインで勉強させてもらって、音楽の方向性が変わってきたという感じです。今まではクラブではグルーヴに乗せてゆったり踊る感じだったんですが、EDMの流れが来てから、タテノリになって踊るというよりは皆で騒ぐというイメージが強くなったような気がします。ライブ要素というかフェス感が出て来たと思います。」
前作「Ready To Love」からは2年半が経過しています。
「常に曲を作り続けているので、2年くらい前に出来ていた曲もあります。1年くらい前からリリースに向けて動き出して、「Ready To Love」の踊り要素よりも盛り上がり要素…ドーンと落としてそこから駆け上がっていくのがEDMの醍醐味なので、その盛り上がりをどう作るかにこだわりましたね。」
デモからは相当ビートが強くなっているように感じました。
「そうですね。「THE WORLD ENDS」というのは「世界の果て」という意味なんですが、World Sketchのコンセプトとして「スケールの大きい音楽」というのがあるので、スケールの大きさを追求するあまり、このタイトルにしてしまいました(笑)。」
「THE WORLD ENDS」というアルバムを聴いてより多くの方がクラブに遊びに来てくれると嬉しいです。
盟友ともいえるJonathan Mendelsohnの恩師のCOLDFEET他、新たなフィーチャリングアーティストも登場していますね。
「Rucoとは10年近く前に札幌で出会って、今はアメリカ・ニューヨークで活躍しています。地元で出会えたシンガーとリスペクトしあえる関係で、今回参加してもらいました。「Krazy」は90年代の要素があると思うんですが、去年東京で開催されたクラブイベントで90年代の音楽を今風にアレンジしているのに衝撃を受けて、こういう音にしてみました。海外のEDMの流れもこの形ですね。Annaさんは現在FAKYというグループで活動しているんですが、その以前からのお付き合いで参加してくれました。」
Daft Punkの名曲「One More Time」のカバーはよりドラマティックになっています。
「デモから明らかに音圧が変わったと思います。EDMにドラマティックな要素を加えてみました。」
COLDFEETは3曲でフィーチャリングされていますが、特に衝撃的だったのは「Victory」です。アコースティックギターとEDMが見事な化学反応を起こしていると思います。
「アコースティックな部分とエレクトリックな部分を融合させてみたんですが、これも海外のEDMでは増えて来ていますね。でもこの曲を作ったのは1年前なので、影響を受けたというわけではないんです(笑)。常に誰もやっていないことをやりたいなと思っているんですが、たまたま流れが来ちゃったと(笑)。」
ラストを飾るのはOasisのカバー「Don't Look Back In Anger」です。ミドルチューンをダンスミュージックにアレンジするのは難しいと思うのですが。
「UKロックはもともと大好きだったんですが、ダンスミュージック以外の要素を取り入れたくて、単純に好きな1曲をフロア対応アレンジにしました。(アレンジは)普通にやったら難しいんです。そのまま早くすると言葉が詰まってしまって、心に入って来なくなっちゃうんです。僕がよくやるのは、例えばBPM=80の曲があれば、まず倍のBPM=160にして、それをBPM=128くらいに落とすと音符の間隔的に言葉が入りやすくなるんですよね。」
それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
「この「THE WORLD ENDS」というアルバムを聴いてより多くの方がクラブに遊びに来てくれると嬉しいです。よろしくお願いします。」
インタビュー後記
札幌の音楽シーンの成長が止まらない。その牽引車の役割を果たしているのがWorld Sketchこと守屋友晴さんだ。このサウンド、もはや日本で留まる域ではない。歌詞が英語だろうが日本語だろうがお構いなしに、世界を魅了するであろうメロディが溢れ出て来る。そしてそのメロディを更にドラマティックに仕上げる細かいサウンドメイキングもプロ中のプロの技だ。こんなプロデューサーが札幌にいるというのは私たち札幌の音楽ファンの誇りでもある。World Sketchの3枚目のフルアルバム、「THE WORLD ENDS」(世界の果て)というタイトルに偽りなし、だ。(橋場了吾)
「THE WORLD ENDS/World Sketch」
(2014.1.15発売/¥2800(tax in)/DDCB18005)
1.The World Ends (Intro)
2.Starlight
3.Krazy feat.Ruco
4.One More Time
5.The World Ends With You feat.Anna(Symphonic Remix)
6.One Life feat.COLDFEET(Super Happy Mix)
7.Beyond
8.Victory feat.COLDFEET
9.Believe Me
10.Lub B4 2012 feat. Kimara Lovelace(Big Room Mix)
11.Miracles feat.加賀美セイラ
12.Blue feat.COLDFEET
13.Don't Look Back In Anger
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- 2014.02.26 Wednesday
- MUSIC NAKED(ハダカの告白)
- 12:42
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- by Ryogo Hashiba