吉田山田
「吉田山田」としての自信と覚悟が詰まったマスターピース
《L: 吉田結威(Vo & G) 山田義孝(Vo) :R》
プロフィール
1999年頃、吉田と山田が東京都立の高校に同期入学。山田は入学式から金髪。2001年頃、高校三年の時に夏の文化祭に向けて結成されたアカペラグループ「ワンツーポパイ」に、吉田と山田が参加。しかし、グループは高校卒業と同時に自然消滅。2003年頃、山田がどうしても音楽をやりたい!!と強く思い始め、音楽をやるなら吉田とやりたいと、改めて吉田に声を掛け、吉田山田誕生。2005年頃から本格的な音楽活動をスタートさせ、原宿のライブハウスで音楽業界関係者から声をかけられ、プロとしての活動を意識し、その後3年間は、ひたすらに楽曲制作に焦点を置き活動していく。2009年10月、1stSg「ガムシャランナー」でメジャーデビュー。
オフィシャルHP
http://yoshidayamada.com/
ライブ情報
3rdアルバム「吉田山田」リリースツアー!吉田山田 TOUR 2014
2014.2.1(土) 札幌・cube garden
開場16:30/開演17:00
「ちゃんと今の吉田山田が詰め込めたんだな」という自信、これから音楽で何かを成し遂げていくぞという覚悟を込めてこのタイトルにしました。
2013年は吉田山田のお二人にとってどんな1年でしたか?
吉田「1年を振り返るたびに「去年よりもたくさんのことに初挑戦して刺激的な1年でした」って言えるんですよね。特に2013年は山田がミュージックビデオの中でアニメーション制作をやったり、その原画の個展を開催したり。そして二人ともフルマラソンに挑戦しました。僕は趣味で走っているので、フルマラソンの42.195kmの大変さがなんとなくわかっていたんですが、山田は中学以来スポーツを全然していないはずなんですよ。」
山田「そうですね、気持ちで行けるんじゃなのかなと(笑)。練習を始めたらきつくて、5kmでギブアップ寸前でした。本番1か月前までに25km走れるようになったので、心の余裕が出来て練習をあまりせずに本番に臨みました。正直本番はめちゃくちゃきつかったですね。」
吉田「でもフルマラソンの後に、もともとあった曲の歌詞を全部変えたんです。もともとひとスパイス足りないなと思っていた楽曲があったんですが、新たな歌詞を作ることが出来たので、自分たちの中に何かが養われたんだなという実感がありましたね。」
※フルマラソンは二人とも無事5時間を切るタイムで完走しました。
音楽以外の経験が音楽活動にもいい影響を与えているんですね。
山田「僕の場合は絵もそうですけど、音楽以外のこともすべて音楽に繋がっているというか。2013年はお酒も飲めるようになったので、それも大きかったですね。」
1/29に3rdアルバム「吉田山田」がリリースになりましたね。
吉田「今まで2枚アルバムを出したんですが、自分たちの名前をつけるという発想がなかったというのもあるんですけど、今までのシングルもアルバムもその時の最大限の力で作っては来たんですが、今回の11曲をスタッフが聴いた時に「これこそ「吉田山田」だろ」という感想をいただいたんです。「ちゃんと今の吉田山田が詰め込めたんだな」という自信、そしてデビュー5年目で30歳にもなって、これから音楽で何かを成し遂げていくぞという覚悟を込めてこのタイトルにしました。4曲シングルが入っているんですが、残り7曲は新曲なのでここ最近の吉田山田が詰まっているという感じですね。」
山田「「日々」がリリースされてから、いいお話をたくさん伺っているんですが、買ってもらった本人だけでなく、親や子供にも聴かせてあげられるようなアルバムになったと思います。」
2/1(土)は年代問わず楽しいライブになるので、夫婦や家族で楽しんでもらいたいです。
本当にバラエティに富んだ1枚ですが、2曲目の「カシスオレンジ」のアダルト加減にはびっくりしました。
吉田「今までとは大きく違うのが「作詞作曲・吉田山田」という形で二人で作って来たんですが、今作からはそれぞれで作詞作曲を担当しようというのが大きなテーマだったんです。シングル「魔法のような」は山田の作詞作曲なんですが、その時に小さな光が見えて来たというか。一人で作ると今までの吉田山田になかった一面が出て来るんだなという。二人で作っている時は荒削りなところから削って削って綺麗にという作業だったんですが、一人だと荒削りのまま楽曲に成長していったので、今までの吉田山田を聴いてくれている方には「こんな曲もあるんだ!」という発見があるかもしれないですね。」
山田「一人で作詞作曲するにあたって大事にしているのは、頭で考え過ぎないことですね。第六感を使って作詞作曲することで、メロディに乗せて出て来た歌詞の意味が最初わからなかったりするんですよ。でも曲を作っていくうちに「こういうメッセージを発信したいんだな」という、深層心理が後々わかって来る感じですかね。「カシスオレンジ」はマジックアワー…夕暮れの時間の色が混ざった空を見ていて、朝と夜は別のものだけどその境目は曖昧だなと思ったんです。夢と現実も、男も女も、その境目は曖昧…美しいカシスオレンジに似ているなと思ってこのタイトルにしました。」
そして「日々」です。NHK「みんなのうた」で初めて聴いたんですが、個人的には21世紀3本の指に入るバラードになると思います。
山田「凄い褒め言葉!」
吉田「いやあ、本当に作って良かったです…。」
山田「こういう曲は“狙って”は作れないんですよね。僕の小さい頃に近所に住んでいた畳屋さんのおじいさん・おばあさんを思い出しながら作った曲なんです。小さい頃はおじいさん・おばあさんの関係性がよくわからなくて。仲いいのか悪いのかも。おじいさんが「おい!」って言ったらお茶が出てきたり、目を合わせて話さなかったり。その二人の日々を切り取った1曲なんですが、不思議なことに僕が歌っていてもグッと来るんですよね。歌い手をころころ変えるよりも、物語をストレートにシンプルに伝えたいなと思ってこういうアレンジにしました。」
吉田「本当、おじいさん・おばあさんに感謝ですね。」
2/1(土)には札幌・cube gardenでワンマンライブがありますね。
吉田「ライブの時間は限られているので、ライブの後にも何か残るライブを心掛けたいというのはもちろんなんですが、その場でしか歌えない歌を歌いたいなと思います。」
山田「年代問わず楽しいライブになるので、夫婦や家族で楽しんでもらいたいです。」
それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
吉田「定期的に北海道に来させてもらって、より身近に皆さんのことを感じられるようになりました。2014年も去年を越えられるように色々なことに挑戦していきたいと思っているので、よろしくお願いします。」
山田「ついに北海道ギャグというものを生み出すことが出来ました。最後に心に残る一発ギャグをお届けして終わりたいと思います。うー、じょっぴんかる!(写真参照)」
※北海道弁で「じょっぴんかる=鍵をかける」
インタビュー後記
心が震える、というのはこういうことをいうのだろう。それが「日々」を聴いた時の率直な感想だ。誰もが共感出来る曲、というのは山田さんが言うとおり“狙って”は絶対に出来ない。その感受性が今の吉田山田の大きな武器であり自信につながっている。そしてその自信が、音楽で何かを成し遂げるという覚悟になる。「吉田山田」というアルバムは、今の彼らが全身全霊を傾けて制作した1枚。多くの家族に愛される、マスターピースになることは間違いないだろう。(橋場了吾)
「吉田山田/吉田山田」
(2014.1.29発売/¥2625(tax in)/PCCA03967)
1.ORION
2.カシスオレンジ
3.泣いて泣いて
4.フリージア
5.ルーとナンシー
6.メリーゴーランド
7.ごめん、やっぱ好きなんだ。
8.日々
9.僕らのためのストーリー
10.魔法のような
11.航海
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- 2014.01.29 Wednesday
- MUSIC NAKED(ハダカの告白)
- 14:54
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- by Ryogo Hashiba