片桐舞子
「Solo」ヴォーカリストとして「Solo」女子を歌うUndisputed Diva
片桐舞子(Vo)
プロフィール
片桐会片桐流民謡の家元の師範という両親の元に生まれ、幼少より歌と親しむ。上京するまでの18年間は両親の指導により民謡の稽古を続けるも、高校時代にはバンドを結成するなど音楽への興味は増え続け、高校卒業と同時に上京。同じ音楽の専門学校に通っていた河井純一と出会い、MAY'Sを結成し今に至る。MAY'Sというユニットの活動で培ってきたパフォーマンスがソロシンガー片桐舞子として更に輝きを増すことが期待されている。
オフィシャルHP
http://www.clubmays.com/
ヴォーカリストとしての片桐舞子、トラックメイカーとしての河井純一を見てみたいというのは、凄く有難いことだなと。
ここ数か月何度もお会いしている気が…(笑)。10月は北海道情報大学で学園祭ライブに、11月はZepp Sapporoで北海道R&B祭に出演されましたね。
「学園祭ライブは野外か体育館が多いんですが、今回は講堂でのライブだったので、授業感が凄かったですよね(笑)。歌っている私も講義してるのかな?と。凄いレアな経験をさせてもらいました。学園祭は1時間くらいしっかり演奏させてもらえるので嬉しいですね。R&B祭は北海道では初開催だったので、ちょっと面白いことをやろうかなと思って、R&B祭仕様のセットリストにしてみました。」
2013年はMAY'S・片桐舞子さんにとってどのような1年でしたか?
「MAY'Sのベストアルバムが2月にリリースになって、その後全国ツアーがあって、1年の頭で自分たちの活動の節目を迎えたというか。「これからどうしていこうか」ということを考えた1年でしたね。ベストアルバムが一つの集大成となったので、メンバー間でもスタッフ間でも色々な話をした中で、ソロ活動というアイディアが出て作ることになりました。実はMAY'Sの二人はもともとソロ活動をする気がなくて(笑)。やりたいやりたくないという意味ではなく、そういう考えを持ったことすらなかったんです。でも色々な人に「純粋に二人のソロを聴いてみたい」という意見をもらって…ヴォーカリストとしての片桐舞子、トラックメイカーとしての河井純一を見てみたいというのは、凄く有難いことだなと思って、せっかくの節目ですし、チャレンジしてみようと思ってソロ制作をスタートしました。MAY'Sとして頑張ってきたことが、メンバーそれぞれとしても評価してもらえてるのかなと、感じさせてもらえたのが嬉しかったですよね。」
12月4日にソロアルバム「Solo」がリリースになりましたが、タイトルがストレート過ぎだろと(笑)。
「ですよね(笑)。初めてのソロアルバムであるという意味の「Solo」と、アルバム全体のテーマとして「Soloの女性」というのがあってこのタイトルにしました。MAY'Sの楽曲はハッピーなラブソングが中心になっていて、結婚式でよく使っていただいたりしているんですが、私達自身もそのMAY'Sの世界観は愛しているんです。そのMAY'Sの活動と並行してのソロ活動なので、MAY'Sとは違う世界観を見てもらわないと意味がないと思って。なので真逆の世界観を自分なりに作れたらいいなと思って、その理想像に向かって、片桐舞子のソロアルバムはアンハッピーなLOVEや一人で頑張っている女の子へ向けてのアルバムにしようと思って、最初からハッピーなラブソングは書かないと決めてスタートしたので、そういう意味でも「Solo」という言葉がピッタリかなと思っています。」
MAY'Sと真逆の世界観ということは、作詞家・片桐舞子としては大きな挑戦だったんじゃないですか?
「MAY'Sでは使わないであろうワードやテーマを遣ったり、もっと痛いところ…傷口刺した後に抉るみたいなことはこれまでして来なかったので、そういう部分を書くというのは楽しかったですね。ただ途中で純粋なラブソングを書きたくなってくるわけですよ(笑)。でも書かないって決めたので「書いちゃダメ!」という葛藤との戦いでしたね。なのでMAY'Sの制作に入ってからは「さあ、これでラブソングが書ける!」という感じです(笑)。」
「Deeper and Deeper」を聴いてもらったら「Solo」の世界観がわかってもらえると思って1曲目に差し替えました。
「Solo」の1曲目に収録されているピアノとの弾き語りである「Deeper and Deeper」、この曲がソロアルバムの方向性を伝えてくれているように思いました。
「この曲が一番最初に出来た曲で、実はもともとはもう少し後の曲順だったんです。でもこの曲のマスタリングをしている時に「この曲が私自身がソロを作る上で中心になっているので、この曲を最初に聴いてもらったら世界観がわかってもらえる」というのがあったので、ギリギリで1曲目に差し替えたんです。」
3曲目の「TOKYO BLUE」は一番素の部分が出ているのかなという印象を受けました。
「片桐舞子のソロを作るにあたって、自分自身の理想や夢よりも過ごしてきた時間や経験してきたことを素直に書くべきだろうとは思っていたんです。この曲はJin Nakamuraさんとの制作だったんですが、Jinさんから「スタッフや僕だけではなく、舞子さん自身も自分のことをもっと知った方がいいから、作文を書きましょう」という提案があって、自分自身の思っていることや恋愛を津々浦々書いてみたんです。何十個と作文を書いて、そこから世界観を広げっていって歌詞にしていくという作業をしていく中で、私が自分のことを普通だと思っていることが、普通じゃないと言われました(笑)。自分のことを本当に普通だと思っているんですが、それが逆に面白いから、自分らしい恋愛観を書けたらいいなと思って書き始めた曲です。ま、東京でいい恋も悪い恋もたくさんしたなということを感がながら、この街が舞台の曲でもいいのかなと思って。私の場合は東京だったんですが、札幌でも小樽でも苫小牧でも、自分の恋をした街を想像しながら聴いてもらえたらいいなと思います。」
4曲目の「V.I.P」はバキバキのEDMですが、これまで歌詞をしっかり伝えてきた片桐さんが、あえて日本語を英語っぽく歌っているのが印象的でした。
「音的にストレートに日本語が聴こえすぎるとはまらないので、あえて音遊びや韻を踏んでいる部分を大事にして、歌詞カードを見ると内容がわかるような感じでもいいのかなと。私は無機質に歌うのは得意ではないんですが、EDMは無機質に歌った方がカッコ良かったりもするので、あえて感情を抜く歌い方は難しかったですね。ただそれも含めてソロだからやってもいいかなとも思いました。」
そして「Solo」のジャケットはスペイン・バルセロナでの撮り下ろしとなっております。
「凄くオシャレなジャケットになりましたので、是非手に取ってみてください。」
それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
「今年は夏以降北海道でライブをさせてもらう機会がたくさんあったので嬉しかったです。またたくさん皆さんに会いに来られたらという気持ちを持っています。片桐舞子としても、MAY'Sとしても、応援よろしくお願いします。」
インタビュー後記
MAY'Sというユニットの歴史を考えた時に、二人がソロ活動をすることは想像もしていなかった。しかしいざソロ活動をするとなるとMAY'Sとどのような違いを出してくるかも興味はあった。果たして片桐舞子が出した答えは「MAY'Sではなかなか歌えないアンハッピーソング」だった。これががっちりはまった。1曲目の「Deeper and Deeper」で抜群の歌唱力を発揮したかと思えば、「V.I.P」ではこれまでにない無機質なヴォーカルを披露。とにかくMAY'Sとは違う「裏・片桐舞子」が姿を出した感じだ。この裏があるからこそ表のMAY'Sの活動も際立ってくるというもの。そのMAY'Sのニューアルバムは現在制作の真っ只中、来年3月にリリースされる。Undisputed Divaの「Solo」ヴォーカリスト活動の意義はあまりにも大きい。(橋場了吾))
「Solo/片桐舞子」
(2013.12.4発売/¥1800(tax in)/KICS1996)
1.Deeper and Deeper
2.Anytime, Anywhere 〜恋焦がれてたあの頃〜
3.TOKYO BLUE
4.V.I.P
5.Ex-Boyfriend
6.Beautiful
7.True Love Story 〜Luv behind the melody remix〜
CDの購入はこちら → 【SAPPORO MUSIC NAKED】Amazon Store
- 2013.12.10 Tuesday
- MUSIC NAKED(ハダカの告白)
- 13:42
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- by Ryogo Hashiba