ねごと

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     一音一音へのこだわりが生んだ音楽的進化の証明


    《L: 澤村小夜子(Dr) 藤咲佑(B) 沙田瑞紀(G) 蒼山幸子(Vo&Key) :R》

    プロフィール

    2006年にねごとの前身となるバンドを蒼山幸子、沙田瑞紀、澤村小夜子で結成。2008年1月にねごと結成、初ライブ。その年「閃光ライオット2008」で審査員特別賞を受賞。2010年9月に1stミニアルバム「Hello!”Z”」をリリース。
    オフィシャルHP
    http://www.negoto.com/
    ライブ情報
    2013.4.29(月・祝) 札幌・ペニーレーン24

    「4」プラス「ねごとを支えてくれている、聴いてくれている皆の存在」…ということで「5」というタイトルにしました。

    今日は蒼山さんと澤村さんにお話を伺います。お二人にお会いするのは去年の8月、RISING SUN ROCK FESTIVALのバックヤード以来ですね。

    澤村「RISING SUN ROCK FESTIVALというイベント自体が憧れだったんですよ。出演したアーティストさん皆が「これは楽しい!」と言っていたので。なので去年出ることが出来て、お客さんも凄く熱くて、私達も朝までライブを楽しみました。」

    去年11月から「nameless」「greatwall」「たしかなうた」というシングルが3か月連続でリリースされて、ついに2月6日に2ndアルバム「5」がリリースになりました。
    蒼山「去年1年間、色々な所でライブをやらせてもらったんですが、一番大事にしているその空間で壁にぶちあったことが多くて…。それでこのアルバムには「どうすれば聴いている人たちに自分たちの音楽が届くのか」「どうすればお客さん同士が音楽で繋がることが出来るのか」を悩みながら出来た曲が沢山入っているんです。メンバー4人の存在というよりも、(ねごとの音楽を)聴いてくれている皆に向けて作った曲が多いので、最早数字は「4」じゃないなと思ったんです。「4」プラス「ねごとを支えてくれている、聴いてくれている皆の存在」…ということでプラス「1」で「5」というタイトルにしました。」

    収録曲のうち、気になる新曲が沢山ありましたので、曲ごとに伺います。まずは2曲目に収録されている「トレモロ」は頭サビの曲ですがリフレインが中毒性を持っていますね。
    蒼山「この曲はもともとAメロ・Bメロ・サビという構成だったんですが、サビの部分のリフレインが出来てからそのメロディを軸に構成を変えました。「トレモロ」という言葉をフィーチャーして作った曲で、アルバムの中で一番エレクトロの要素が入っていますね。ちょっと異世界に行ったかのような、情景が浮かぶような感じが浮遊感に表れていると思います。」



    「5」は、私たちがひとつになるためのアルバムでもあったのかなと思っています。

    続いて7曲目に収録されている「潜在証明」です。歌詞の中の「△」が謎なんですが…。
    澤村「以前は多くの曲をまずギターの(沙田)瑞紀が曲を作って、それに(蒼山)幸子が歌詞とメロディを乗せていく、という形で作っていたんですが、今は皆で色々な作り方をしています。この曲は私が中心になって歌詞も曲も作ったんですが、メロディを作っている時に、オケを聴きながら駅のホームを走っていて「人波をかいくぐる自分、疾走感があっていいな」みたいな(笑)。ほとんどその時に思いついたメロディなんです。その後歌詞を作ったんですが、これは私がねごとに宛てて書いた歌詞で、4人が集まって同じ時期に同じ風景を見て同じ使命を背負って今バンドをやっているんですが、これから残す足跡やこれから見ていくものが一緒なことというのは凄い奇跡的だなと思うんです。そういうのを表したなと思って「△」がキーポイントになっているんですが、目標や理想に近づきたい・掘っていきたいという意味…4人でどんどん進んでいきたいなと思って、「熱い呼吸はいつまで続くだろう」という歌詞を書きました。」
    蒼山「今回のアルバム全編を通してなんですが、4人がひとつにならないと聴いてくれている人に届かないということもアルバムを作りながら感じたんですよね。なので曲もアレンジが難しかったり(苦笑)、4人がひとつにならないと出来ない曲が多いんです。「潜在証明」は衝動的に作った曲ですが、(澤村)小夜子が作ってくれた歌詞に、無意識に皆で進んでいきたいという気持ちが込められたりしていて、私たちがひとつになるためのアルバムでもあったのかなと思っています。」

    そして3月&4月の【SAPPORO MUSIC NAKED】の推薦曲にもさせていただく「そして、夜明け」です。ねごとが「大人になったなあ」と一番感じた曲です。
    蒼山「この曲はアルバムのための新曲制作の中で出来た1曲で、凄くトラックが抒情的ですよね。それが異世界ではなくて普段いる世界の街角という感じがして、そこから歌詞を作ったんですが初めてベースの(藤咲)佑が書いています。夜明けって嬉しいものですし清々しい気持ちで迎えるものだと思うんですけど、やらないといけないことが残っているとちょっと怖いものだと思うんですよね。その焦っている感じや、それでも明日を迎えたいという希望に向かっている感じの両方を出したいという話をしていて、とてもトラックとマッチした歌詞になったと思います。演奏は難しいんですけど(笑)、その難しさも楽しいので、ライブでどんどん化ける曲だと思いますね。」

    サウンドメイキングの凄さが出た曲といえば、本編のラストを飾る「flower」ですね。
    蒼山「ねごとの普遍的な部分が表れている曲というか、ちょっとひねくれていてファンタジックで、でも心に飛び込んでくるような温かいメロディというか近くにいるような感じがする、そのバランス感というのはこれからも大事にしていきたい部分なんです。よりファンタジックな場所に導入するために、もともとあった曲に長い間奏を加えました。」
    澤村「組曲とまで言われています(笑)。拍子も最初が10で、次が5で3で2でと自分たちでもわからなくなりそうなくらいなんです(笑)。」
    蒼山「ライブでは間奏をもっと長くしても面白いと思っています。」



    一緒にいい夢を見たいので是非ライブに遊びに来てください!

    4月29日・月曜日に札幌・ペニーレーン24でライブがあります。
    蒼山「「5」というタイトルを本当に実現出来るのはライブだと思っています。お客さんと繋がりたいという気持ちを伝えてはいるんですけど、ツアーに出てこそ完成するアルバムだと思っているので、一つ一つ丁寧に気持ちを投げていきたいです。札幌はツアーの終盤なので、かなり成長したというかお花が咲いた状態で迎えたいと思いますね。」

    それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
    澤村「北海道に来るのはいつも楽しみで、またライブでやって来ますので、沢山の人にライブに来てほしいと思っています。4月29日、ペニーレーン24で待ってます!」
    蒼山「ライブに来てもらえたら、今の私たちが最高の状態…本当に胸を張って「5」をリリースしたんだということが伝わると思います。一緒にいい夢を見たいので是非ライブに遊びに来てください!」


    インタビュー後記
    ねごとの皆さんに初めてインタビューをさせていただいたのは2年以上前。ちょうど1stミニアルバムリリース前のタイミングだった。当時は物静かな女の子、というイメージだったのだが、この2年強の充実度を示すかのように音楽に対して貪欲な姿勢でインタビューに応じてくれた。とにかく作品に対する自信と、そして間違いなく傑作といえるアルバム「5」の内容が、ねごとの音楽的進化の証明となっている。実は今回、数十名という限定ながらアルバム視聴会を行い、そこでもMCをさせていただいたのだが、一音一音へのこだわりの話は聴き応えがあった。そんな彼女たちが3月に全員が学校を卒業、音楽へ専念する。これからが更に末恐ろしいバンド・ねごとの進化を聴き届けたい。(橋場了吾)



    「5/ねごと」
    (2013.2.6発売/¥3059(tax in)/KSCL2198)
    1.greatwall
    2.トレモロ
    3.sharp ♯
    4.nameless
    5.たしかなうた
    6.街
    7.潜在証明
    8.メイドミー…
    9.Re:myend!
    10.そして、夜明け
    11.Lightdentity
    12.flower
    13.SEED with groove(BONUS TRACK)
    ※初回限定盤(KSCL2197/¥3500(tax in))も同時発売
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    the cabs

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      日本のロックシーンに新たなページを創り出す“構築美”


      《首藤義勝(B&Vo) 高橋國光(G&Vo) 中村一太(drums)》

      プロフィール

      2月27日に解散が発表されました。
      オフィシャルHP
      http://www.thecabs.jp/
      ライブ情報
      2013.3.23(土) 札幌・スピリチュアルラウンジ(公演中止)

      演奏している方が自分に合っているというか、向いている、やりたいのはこっちだなと思ったんです。

      今日は首藤さんにお話を伺います。まずは首藤さんが音楽を始めたきっかけを教えていただけますか?
      「小学校高学年の時に、親が音楽が好きだったので、家でサザンオールスターズや松任谷由実さんが自然に流れていて音楽に興味を持つのは早かったですね。中学校に入ってすぐ、初めて自分でCDを買ったんです。それがサザンつながりで桑田佳祐さんの「波乗りジョニー」でした。王道で素晴らしい曲がスタートですね(笑)。それから音楽に興味を持っている友達が集まってバンドを始めました。最初はコピーでスピッツやMr.Childrenをやってましたね。その流れで高校時代は軽音楽部でバンドをしていました。バンドを始めた時からずっとベースだったんですけど、ギターは先にやりたいっていう人がいて、僕には発言権がなくベースになりました(笑)。結果的にベースで良かったんです。プレイヤー人口がギターと比べると少ないので、その分有利でしたね(笑)。」

      それからプロになりたいと思ったのはいつくらいですか?
      「今のthe cabsのメンバーとは高校時代に出会っているんです。それで高校卒業後にレコーディングの専門学校に入ったんですが、その間もバンドは続けていて、CDを出して全国ツアーも出来るような状況だったので、そのままバンドを続けていきたいなと思ってプロになろうと思いました。なので20歳の時ですね。演奏している方が自分に合っているというか、向いている、やりたいのはこっちだなと思ったんです。」

      デビューから2年が経過しました。
      「やっぱり1stミニアルバムをリリースしてから環境がガラッと変わったので、音楽をやっている歴史の中でも一番濃い2年間でしたし、これからもそうなると思いますね。」

      1月23日に1stアルバム「再生の風景」がリリースになりましたね。
      「過去2枚のミニアルバムは1曲1曲が短いというのもあるんですが、コンパクトにその時のthe cabsをまとめたCDですという感じだったんです。それがフルアルバムとなると、その時のテンションを詰め込みました!では10曲作れないと思って、どういうアルバムにしたいかとかを深く考えたのは今回が初めてですね。」



      個人的にも、the cabsメンバー一同としても北海道は大好きな土地です。

      作詞を担当しているのは高橋さんですが、他のメンバーが書いた詞を歌うというのはどういう感じですか?
      「自分で書いた歌詞を歌うよりも機械的になる、というかあえて歌詞の意味を深く追及しないで、なるべく僕の歌い方で歌詞の印象が決定づけられないようにしたいと思っています。歌詞に込めた思いが出てくると、歌いまわしも全然変わってしまうと思います。」

      全曲聴かせていただきましたが、1曲1曲に緻密なアレンジと豊富なアイディアが盛り込まれていて、「これどうやって曲作ってるんだろ?」と素直に思いました。
      「ありがとうございます!曲作りは高橋くんがギターのフレーズを持って来て、リズムを何となく合わせていって、セッション的にやり方で演奏を完成させてから僕がメロディをつけます。そのメロディに高橋くんが歌詞をつけるんです。」

      それは凄い方法ですね…しかもthe cabsはギターリフが単音フレーズが多いですよね。和音ではなく単音にベースフレーズをつけるのでこれは難儀な作業だと思いました。
      「大変です(笑)。この悩みを誰かに伝えたかったんです…。結構感覚的につけていくんですよ。自分で弾いていて一番気持ちいいもの、3人で合わせた時に一番気持ちいいものを選んで、というやり方で作っています。」

      特にラストに収録されている「すべて叫んだ」はプログレと呼んでもいいような完成度です。
      「覚えるのが大変でした(笑)。実はこの曲は高校卒業する頃に作った曲で、
      当時はもっとしっちゃかめっちゃかだったんです。その時からライブでやっているので、初期のthe cabsに近いかもしれないですね。」

      3月23日・土曜日、札幌・スピリチュアルラウンジでライブがありますね。
      「登場SEが流れて楽器を持つまでの間はお客さんが近くて緊張すると思うんですけど、演奏を始めちゃうと生々しい感じが気持ちよくなるので、スピリチュアルラウンジのようなライブハウスは好きですね。」

      それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
      「個人的にも、the cabsメンバー一同としても北海道は大好きな土地なので、3月23日にスピリチュアルラウンジでお会い出来たらと思っています。よろしくお願いします!」


      インタビュー後記
      構築美。the cabsという凄まじい可能性を秘めたバンドにはこの言葉がよく似合う。練り込まれた緻密なサウンドには、確固たる理論が隠されているかと思いきや、ほとんどが感覚で制作されているという。1曲目の「Leland」から10曲目の「すべて叫んだ」まで、アイディアが存分に詰め込まれたアルバム「再生の風景」が1stアルバムとは恐れ入った。the cabs、このバンドが日本のロックシーンに新たなページを創り出すのは間違いない。(橋場了吾)
      《追記》
      残念ながら2月27日にthe cabsの解散が発表されました。インタビュー中にライブに関するトークがありますが、ライブも中止となります。



      「再生の風景/the cabs」
      (2013.1.23発売/¥2300(tax in)/ZNR127)
      1.Leland
      2.花のように
      3.anschluss
      4.わたしたちの失敗
      5.地図
      6.sarasa
      7.ラズロ、笑って
      8.purusha
      9.Your eyes have all the answer
      10.すべて叫んだ

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      moumoon

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         “感謝”の気持ちでいっぱいの聴き手の心を癒す鎮痛剤


        《L: YUKA(Vo) KOUSUKE MASAKI(G&Pro) :R》

        プロフィール

        2005年結成、2006年7月26日に限定シングル「Flowers/pride」でインディーズデビュー。2007年8月にミニアルバム「love me?」でメジャーデビュー。その後CMソングにも多くの楽曲が起用されるなど注目のユニット。
        オフィシャルHP
        http://www.moumoon.com/
        ライブ情報
        2013.3.27(水) 札幌・Zepp Sapporo

        相反する感情は常に抱き続けていて、明るい曲も暗い曲も両方moumoonには必要なんですよね。

        今日このようにmoumoonのお二人と初めてお話させていただくのですが、実は私「青い月とアンビバレンスな愛」(2009.11リリース)という楽曲が大好きなんです。
        MASAKI「ありがとうございます。この曲は今回リリースした「PAIN KILLER」にも通じるところがあるというか、心の内面に向かっている曲なので、今改めて聴いてみて「いいな」と思える曲です。」
        YUKA「人間のドロドロとした部分を吐き出した1曲ですね。「アンビバレント」というのは「相反する」という意味で、曲の中では愛しいという気持ちと憎いという気持ちは紙一重だという感情を歌っているんですけど、この曲を聴いて「いい」と思ってくださったことが凄く励みになります。ありがとうございます。ふわっとしている曲やキラキラしている曲も作って来たんですが、相反する感情は常に抱き続けていて、明るい曲も暗い曲も両方moumoonには必要なんですよね。」

        改めてお二人が音楽を始めたきっかけを教えていただけますか?
        YUKA「本格的に音楽活動を始める前はヴァイオリンやピアノをやっていました。中学時代はオーケストラの一員だったんですが、友達に誘われたのがきっかけでバンドを始めました。それで高校時代に1年間留学したんですが、帰国してから「世界に飛び出そうとして日本を出たはいいが、帰って来て何を一番したいのか」ということを考えて、本能的に「歌いたい」と思ったんです。それからヴォーカルスクールに通い始めました。夢中になれることのない寂しさって、なんて乾いた気持になるんだろうとずっと思っていたんですが、留学後にやりたいことが見つかって、何をやっても続かない性格だった私が歌うことだけは、MASAKI君と出会って続けられたんです。本当に音楽に支えられて生きているんだなと思います。」
        MASAKI「中学時代に友達が僕の家にエレキギターを持ってきてかき鳴らしているのを見て「エレキギターというのはこんなに面白い音が出るのか」と思ったのが最初ですね。自分もやってみたいと思って、親におねだりしてギターを買ってもらって、ずっとギターの練習をしているという感じでしたね。学生時代はバンドをやっていたんですが、大学時代に一人で曲を作るのが楽しいなと思いだして。コンピュータを買ってデモテープを作ったりしていたんですが、友達に歌ってもらってもなかなかいい感じにならないんですよね。「もうダメかなあ」と思っている時にYUKAちゃんと出会って、デモテープを聴いてもらったら「好きな曲調なので歌詞を書きます」ということだったのでレコーディングしてみたんです。そうしたらあまり良くなかったはずの自分の曲が急に良く聴こえるようになって。僕の作る曲とYUKAちゃんの声がマッチして、理想的な形になったんですよね。それから人生がいい方向に変わっていきました。」

        moumoonが結成されて今年で8年目なんですね。
        YUKA「そんなに経つんだなあ。自分の中では1年1年が濃くて、色々な人との出会いがあって、皆仲間というか家族のような感じなので「ありがとう」と言いたいですね。」



        心の傷やもやもやしたものを「PAIN KILLER」というアルバムを通して、一緒に痛みを乗り越えたいと思って作り始めた楽曲たちなんです。

        1月30日にアルバム「PAIN KILLER」がリリースされました。思わずJUDAS PRIESTの名盤を思い出してしまいました(笑)。
        YUKA「ですよね(笑)。カバーだったらびっくりしますよね(笑)。「PAIN KILLER」というのは「痛み止め・鎮痛剤」という意味で、心の痛みというのは体の痛みと違って、癒すのに凄く時間がかかると思うんですが、心の傷やもやもやしたものを「PAIN KILLER」というアルバムを通して、一緒に痛みを乗り越えたいと思って作り始めた楽曲たちなんです。」

        先行シングルとしてもリリースされていた「DREAMER DREAMER」を聴いた時に、次のアルバムは凄い作品になりそうだぞという予感がしていました。
        二人「ありがとうございます。」
        MASAKI「この曲は元気な曲なんですが、ただ明るいだけじゃなくて、沸々としている気持ちや、明るい希望があるところとか色々な要素が混ざり合っているんです。サウンドも面白いですし。この曲で元気になってもらえると嬉しいですね。」
        YUKA「作っていた時もわくわくが止まらなくて、イントロのギターの音からメインになるサウンドを進めていって「絶対いい曲になる」って確信したのが、河口湖で合宿していた時だったんです。抑圧されている気持ちを空に向けて発散する曲にしたいと思っていて、サウンドだけでも楽しめると思いますし、一緒に口ずさめるような歌詞だと思います。」

        個人的に大好きなのが「Help Me」です。アレンジも素敵ですし、ちょっと過激な歌詞も刺激的です。
        YUKA「やったー、嬉しい(笑)。」
        MASAKI「ありがとうございます。ギターサウンドでイケイケな感じなんですが、詞の内容が面白くて。ちょっと毒づいてますね(笑)。学生時代にこういう気持ちになったことあるよな、と思いました。」
        YUKA「この曲も合宿で作ったんですが、初めて私が作曲した曲です。やりたいことを口ずさんで、MASAKI君に忠実にギターで再現してもらいました(笑)。アレンジもその場で出来上がって、歌詞もその日のうちに書き上げて2分37秒という勢いのある曲になりました。新しい作り方だったんですが、私の入れたい音をMASAKI君が凄い的確に表現してくれました。歌詞に関しては「いい子なだけじゃやっていけないでしょう?」という感じです。優しさ以外の部分というのは2012年に私が感じていた部分でもあります。とにかく正直な気持ちを書きたいなと思っていたので、毒を吐くことも大事だと思いますよ(笑)。」


        「PAIN KILLER」のツアーで真心を込めてライブをしますので、もし良かったら遊びに来てください。

        3月27日・水曜日にはZepp Sapporoでライブがあります。札幌では初のワンマンライブになりますね。
        YUKA「今まではアコースティックスタイルだったんですが、やっとバンドで来られることになりました。ファンの方からも「ついに念願叶いましたね」と言われているので、めちゃくちゃテンション上がってます。「PAIN KILLER」のツアーなので、痛みを和らげる意味でも心が温かくなるライブにしたいですし、縦ノリの曲では一緒に歌って色々なことを発散してほしいと思います。かなり気合が入っていますので、期待していてください。」

        それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
        YUKA「北海道に来ていっぱい癒されているYUKAでございます。「PAIN KILLER」のツアーで真心を込めてライブをしますので、CDを聴いてみて、もし良かったら遊びに来てください。きっとほっこり出来ると思います。」
        MASAKI「いつもサポートありがとうございます。今回ツアーで北海道に来られることになったので、バンドでドカンとやる音を聴きに来てほしいと思います。よろしくお願いします。」

        インタビュー後記
        moumoonのお二人にインタビューさせていただいて、一番出て来た言葉は“感謝”。音楽を奏でることが出来る環境への感謝、それを支えてくれる聴き手への感謝。その感謝を形にしたのが1月30日リリースのアルバム「PAIN KILLER」だ。いわゆるスローバラードだけではなく、時にはアップテンポで激しく心を癒してくれる鎮痛剤は、様々な心の傷にじわじわと効いてくる。ヘヴィメタルをかじったことがある人ならば誰もがドキッとするタイトルだが、平成版「PAIN KILLER」もサウンドスタイルこそ違えど、名曲揃いの1枚となった。心を癒す鎮痛剤が最も効果を発揮しそうなのが3月27日・水曜日に行われるZepp Sapporoでのライブ。心の底まで染み入る楽曲の数々を、聴き手の我々も“感謝”の気持ちを持って味わいたい。(橋場了吾)



        「PAIN KILLER/moumoon」
        (2013.1.30発売/¥3150(tax in)/AVCD38683)
        1.DREAMER DREAMER(PAIN KILLER ver.)
        2.バニタス
        3.Help Me
        4.PAIN
        5.儚火
        6.緑の道
        7.うつくしい人
        8.アニベルセル
        9.「Love is Everywhere」
        10.ネバイナフ
        11.どこへも行かないよ
        12.「Flowers」(15ips Acoustic ver.)
        ※初回限定盤A(¥4620(tax in)/AVCD38682B-C/DVD付)、初回限定盤B(¥5040(tax in)/AVCD38681B/Blu-ray付)も同時発売
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        2013.1下旬の新譜情報

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          ★2013/1/16 Release


          「1-2-3/THE BAWDIES」


          「RUSTY HEARTS/BREAKERZ」


          「PIL/浅井健一」


          「生きる/カラーボトル」


          「ツバメ・ノヴェレッテ/コトリンゴ」

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          ★2013/1/23 Release


          「再生の風景/the cabs」


          「ま、いいや/クレイジーケンバンド 」


          「SINGLES 04-12/TRIPLANE」


          「ミュージック/サカナクション」

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          ★2013/1/30 Release


          「たしかなうた/ねごと」


          「Signed POP/秦基博」


          「PAIN KILLER/moumoon」


          「Equal/NIKIIE」


          「ダーティーサイエンス/RHYMESTER」

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          NIKIIE

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             「光」と「影」の足し算で導き出された「私自身」という解答


            NIKIIE(Vo&Key)


            プロフィール

            3歳の時にピアノを習いたいと両親に懇願し、4歳でピアノ教室へ。周りと馴染めない混沌とした日々の中、ピアノと音楽に癒され育つ。自己表現として、16歳の夏に作詞・作曲・バンド活動を始め17歳からソロ活動を開始。高校卒業後、茨城から上京しライヴを中心に都内で活動。2010年12月1日、シングル「春夏秋冬」でデビュー。
            オフィシャルHP
            http://nikiie.com/
            ライブ情報
            2013.3.9(土) 札幌・Revolver

            「光+影=自分」という意味で「Equal」というタイトルにしました。

            NIKIIEさんにお話を伺うのは4か月ぶりとなります。冬の札幌はどうですか?
            「まず歩き方がわからないです(笑)。ツルツルの道を歩く時にどこに重心を置けばいいのかわからないので、へっぴり腰になっています(笑)。北海道の方が滑るんだったら、危ないですよね…。」

            改めてNIKIIEさんにとって2012年はどんな1年でしたか?
            「「CHROMATOGRAPHY」が出てからの4か月間は凄く長く感じましたね。ライブツアーで全国を回ったんですが、その時間が凄く濃密で常に変化し続けていたので、その時間があっという間でもあり長く感じる時間でもありました。前回のツアーの時は目の前のことで精一杯で、その時の空気を感じて変化をつける余裕がなかったので、今回は常に変化して常に何かしてやろうという気持ちがあったので、凄い勢いで色々なことを吸収出来ました。2012年はトライの1年にしようと自分の中で決めて、恐れずに自分をどんどん出して行けたので、自分を客観的に見て明確な目標を持って出来た1年ですね。」

            2012年は「hachimitsu e.p.」「CHROMATOGRAPHY」という対となる2枚のミニアルバムがリリースされましたが、それがうまくライブにも反映された感じでしょうか。
            「そうですね。「hachimitsu e.p.」が私にとってのサニーサイドで、「CHROMATOGRAPHY」がダークサイドとして一生懸命制作したんですけど、この2枚が共存出来るのか・一緒にいることが出来るものなのかという疑問があったんです。でも向き合えば向き合うほど光も影もどちらも引き合って一つのものなんだということを、より深く感じるようになって、明るい自分も暗い自分も私から派生しているものなんだという自覚に変わったので、それがあってタフになった部分がありましたね。」

            その2枚が共存するのが1月30日リリースの2ndアルバム「Equal」ですね。
            「自分にとっての光と影は自分と「Equal」…「光+影=自分」という意味でこのタイトルにしました。光と影が一つのところにあるというのは矛盾を感じていたんです、デビュー当時は。でもそれが違った表現の仕方で自然に言えるようになったので、矛盾が共存しているという意味でも、「Equal」というタイトルはピッタリだと思いました。」



            「Equal」を聴いてくれる人が感情の起伏を感じてもらえたら一番いいなと思っています。


            イントロダクションに続く「Morning in the dark」のイントロだけで、このアルバムは名曲揃いの予感がしました。
            「ありがとうございます。制作する上で、これはサニーサイドの曲だな、ダークサイドの曲だな、中間の曲だなとイメージしながら進めていったんですが、突き詰めて行けば行くほど全部一つのまとまりに変わっていったんですよね。なのでポップに振り切ったりファンクなアレンジにチャレンジしたり色々な私に挑戦出来たので、自分自身が光源であるような強さがある楽曲が揃ったと思います。」

            「Darlin'」は変拍子が使われていますが、ごく自然な流れになっていて、音楽的にも素晴らしい楽曲だと思いました。
            「ピアノを習っていた時に、専門ではなかったんですけど、クラシックを触っていた時期もあって、右手と左手で違う拍子で弾く曲や急に変拍子が入ったりする曲をナチュラルに練習していたので、今回それが凄くスーッと出てきた楽曲ですね。」

            曲順も練られていて、いい意味で凄く引っかかるアルバムでした。ながら聴き出来ないなと。
            「今まで自分の好む曲順の傾向としては、違和感のない感じだったんですけど、光と影の自分を受け止められたからこそコントラストを強めて、突然暗くなったり明るくなったりという曲順を意識して決めたので、聴いてくれる人が感情の起伏を感じてもらえたら一番いいなと思っています。」

            3月9日・土曜日には札幌・Revolverでライブがあります。
            「改めて私の成長を前回のワンマンライブに来てくれた人にも感じてもらいたいですし、初めて来てくれる方にも楽しんでもらえるようなライブにしたいと思っています。「Equal」の楽曲もアコースティックに編曲し直すので、より隙間が増えるのでそこのグルーヴを感じてもらえるように考えていきたいと思います。」

            それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
            「一つ一つの想いを一生懸命歌っていますので、是非2ndフルアルバム「Equal」受け取ってください。そしてライブにも遊びに来てください。よろしくお願いします!」


            インタビュー後記

            2012年に「hachimitsu e.p.」「CHROMATOGRAPHY」という2枚のミニアルバムで、NIKIIEさん自身の内面にあるサニーサイド(光)とダークサイト(影)を提示。見事なコントラストのある作品を作り上げたNIKIIEさんが、その二つのサイドを足してイコールにしたアルバムを完成させた。その名も「Equal」。「光」+「影」=「私自身」という足し算には、人間の持つ普遍的な二面性が表現されている。その二面性を音楽という形で表現した作品には、頷きながら聴くことの出来る楽曲が満載。サウンド的にもピアノのみならずギターを上手く使うことで、二面性を表現。無限大の可能性を感じさせるアルバムからNIKIIEさんの2013年は幕を開けた。(橋場了吾)



            「Equal/NIKIIE」
            (2013.1.30発売/¥2940(tax in)/COCP37789)
            1.Introduction
            2.Morning in the dark
            3.Darlin'
            4.Un Deux Trois!
            5.カナリア
            6.LIGHT
            7.Mother's cry
            8.Duty Friend
            9.mannequin
            10.Hero:
            11.涙星
            12.Everytime
            13.From me to you
            ※初回限定盤(¥3360(tax in)/COZP747-8/DVD付)も同時発売
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