MAY'S

0

    Undisputed Divaが辿りついた苦悩と努力の末の「Smiling」


    《L: 河井純一 a.k.a. NAUGHTY BO-Z(Track Maker) 片桐舞子(Vo) :R》

    プロフィール

    片桐会片桐流民謡の家元である片桐舞子と河井純一 a.k.a. NAUGHTY BO-Zによるユニット。専門学校当時にクラスメイトだった二人が、学校の課題提出のためにMAY'Sを結成。ユニット名の由来は二人の共通点が同じ「5月生まれ」という意味から。2008年にシングル「My Everything」でメジャーデビュー。
    オフィシャルHP
    http://www.clubmays.com/

    今の自分を出来る限り出せる方法を必死に考えてレッスンして、気持ちを切り替えた時から凄く前向きになれましたね。 

    片桐さんにお話を伺うのは1年4か月ぶりになります。その間に去年9月に札幌での初のワンマンライブがありましたね。
    「札幌はめちゃくちゃ熱かったんですよ(笑)。凄く熱かった中で、お客さんの顔が後ろまで見えて、その風景を今も憶えています。あと、会場から出た時にかなりの人数の方が待っていてくれて、皆とあいさつしたのを憶えていますね。」

    そのライブの直後に片桐さんの喉の調子が悪くなったというニュースが飛び込んできてビックリしました。
    「10月の末ですかね、手術をすることになって少しの間歌えなくなるということで活動を休止しました。振り返ってみると、しんどいなと思いながら歌っていた期間も辛かったんですが、これ以上歌って酷くなってからだと手術しづらくなるということだったので、私らしく気持ち良く歌えるようになりたいという気持ちを持って手術を受けました。手術をすることに対する不安ももちろんあったんですけど、ライブをキャンセルしないといけなかったり、待ってくれていた人たちにとっては残念なニュースになってしまっただろうなというショックがありましたね。10月末に手術して年内は歌えません、という診断だったので、その間は音楽を素直に聴けなかったんです。聴くと歌えなくなっちゃうんですけど、歌えない…そのジレンマがストレスになっちゃっていたので。なので他に出来ること、音楽との別の部分でやりたかったことということでロンドンに語学の短期留学に行ったりしていました。そして年が明けて、今日から歌っていいですよ、と言われてからが一番大変でした。」

    声を出す恐怖感ですか?
    「そうですね、いきなり大きな声を出してまた喉が潰れちゃったらどうしようとか。あとは全く音のコントロールが出来なくて。私は声帯結節がある状態で歌っている期間が長かったので、歌い辛い状況で歌うことに体が慣れていたんですよね。喉が綺麗になって歌いやすい状況になっているのに、逆に力が入りすぎて喉が締まって声が出なかったんです。今までの自分の積み重ねはあるんですけど、今の自分を出来る限り出せる方法を必死に考えてレッスンして、気持ちを切り替えた時から凄く前向きになれましたね。」

    それは壮絶な戦いがあったと想像します。
    「手術自体は凄く簡単な手術で、手術をすれば喉は綺麗になると言われていたからこそ、なかなかうまく歌えない時期には「手術しない方良かったんじゃないか」と思ったこともありました。でも私にとっては重大な手術だったんですけど、復帰に向けて頑張っていることがこれから先の自分にとってもいいことだと思ったんですよ。弱い時の気持ちって、自分がそういう状況に立たないとわからないこともあるので、それが今までよりもわかってあげられるようにはなったのかなと思います。」



    自分たちのやりたいこと・歌いたいことを制御せずにやるとこうなります、というアルバムが「Smiling」です。

    ついに復帰第一弾アルバム「Smiling」が6月13日にリリースになりました。これまでのMAY'Sの作品の中で一番振り幅が広いアルバムだと感じました。
    「広くなっちゃいましたね。今までのアルバムの中でも(バランスなどを)考えずに作ったんですよ。何も狙ってなくて、緻密な計算もなくて、迷いもないんです。自分たちのやりたいこと・歌いたいことを制御せずにやるとこうなります、というアルバムなんですよね。なのでまとまってなくていいかなという結論でした(笑)。この雑食な感じというか、色んなテイスト・歌詞を二人でやってまとまっているのがMAY'Sらしいのかなと。私の復帰第一弾ということもあって、とにかく自由に楽しんでやろうというのが一番のテーマでしたね。」

    大好きな曲目白押しのアルバムなんですが、「SKY」という曲は聴いた瞬間に痺れました。
    「ありがとうございます!この曲のサビの部分は前のアルバム(2011年2月リリースの「Cruising」)を制作中に鼻歌で歌っているんですよ。ロサンゼルスの空の下で街中の雑踏もそのままにポータブルプレイヤーで録音したのが元になっているんです。なので自分の中ではこの歌詞に最初は深い意味を持たせていなかったんでしょうね。常に何となく思っているようなことが口に出てきてメロディを付けた感じだったんです。「Cruising」が出た後すぐに大震災が起こって、予定していたツアーを延期することになった時に、皆を元気づけられるような歌を歌いたいと思った時に「泣いて泣いて泣き止んだらいつか晴れる気がするよ」という言葉が、私が歌って上げられることかなと思ってライブツアー限定で歌っていたんです。その後に私が活動休止することになって、私が皆に歌っていたことが自分自身にダイレクトに刺さってきてしまって、へこんでどうしようかなと思っている時も自分自身が前向きに歌っているんだから大丈夫だ!って凄く支えになったんです。なので復帰したら一番最初に必ずこの曲を完成させようという気持ちでした。」

    あ、それで聴いたことがある様な気がしていたんですね(笑)。
    「そうなんです(笑)。頭サビからAメロに入るまでは、ライブの時と同じ流れなんです。鼻歌からライブ限定の曲になって、アルバムのメインの曲になるという不思議な感じですね。」

    そして「今宵、月の下で feat.上妻宏光」ですよ。「Daydream」という三味線とコラボした名曲を生み出したMAY'Sならではの1曲ですね。
    「ありがとうございます。実は「DAYDREAM」でコラボしていた津軽三味線奏者の木下しんいちさんと上妻さんは凄く仲がいいんです(笑)。私は二人の三味線が大好きで、二大好きな三味線奏者の方とコラボ出来たんですよ。上妻さんは他のジャンルとコラボするのが凄く上手で、三味線でどうしてこのリズムが取れるんだろうというくらい素晴らしいテクニックが凄まじいなと。実際レコーディングで生で見て感動しました。私のバックグラウンドには民謡があるので、日本の大切な文化がもっともっとナチュラルな立ち位置な楽器として聴いてもらえるといいなと思っています。」

    同時に「Remaking」というリミックスアルバムもリリースされましたが、歌詞が全部英語詞になっていますね。
    「歌い直しちゃってる時点でリミックスなのかと(笑)。やっぱり「リメイク」の方がピッタリかなと思います。二段階変化しているのがMAY'Sのリミックスらしいなと思うので、新しいMAY'Sというアーティストとして聴いてもらえると嬉しいです。聴きながら何となく口ずさめるのがいいかなと思います。」

    それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
    「北海道と言えばやっぱりジンギスカンです(笑)。毎年必ずライブで訪れている北海道という場所で、本当に私自身も元気な歌声を聴いてもらいたいという気持ちが強いです。近いうちに北海道でライブが出来たらなと思っているのでアルバムを聴いて待っていてください。」


    インタビュー後記
    昨年9月に行われたMAY'Sにとっての北海道初ワンマンライブでは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたMAY'S。あの日の記憶が鮮明な時期に、片桐さんの声帯結節の手術のための活動休止が発覚。一時はあの歌声はもう聴けないのでは?という心配もあったが、以前にも増した強靭な歌声で見事復活してくれた。「Smiling」という1年4か月ぶりのオリジナルアルバムにはMAY'Sならではのバラエティに富んだ楽曲が揃い、その中で苦悩と努力を経験したヴォーカリストだけが表現しえる幅広さでリスナーの琴線に響く歌声を聴かせてくれている。そして聴き逃せないのはそのヴォーカルを引き立たせているトラック。トラックメイカーNAUGHTY BO-Zさんが片桐さんの復帰までに、しっかりと腕を磨いていた証明をしてくれている。ついに帰って来たUndisputed Diva。復帰の先に待っていたものはファンの皆の「Smiling」だった。(橋場了吾)


    「Smiling/MAY'S」
    (2012.6.13発売/¥3000(tax in)/KICS1765)
    1.Intro 〜Prologue Of Smiling〜
    2.SKY
    3.Smiling
    4.CrazyAboutYou
    5.Devil's Girlfriend
    6.あなたを愛してる feat. 中村舞子
    7.日曜日の歌
    8.BONDS
    9.Bad Man feat. DOBERMAN INC
    10.今宵、月の下で feat. 上妻宏光
    11.I Remember You
    12.Honey
    13.YOU & I feat. LL BROTHERS
    14.夏がくれたストーリー
    15.運命のバラード
    16.Outro 〜Keep On Smiling〜
    17.STAY TOGETHER / NATURAL8[Bonus Track]
    ※初回限定盤(¥3500(tax in)/KICS91765/DVD付)も同時発売
    CDの購入はこちら →
    【SAPPORO MUSIC NAKED】Amazon Store


    THE BACK HORN

    0

      “鳴らすべき音楽”と“求められている音楽”の共鳴


      《L: 岡峰光舟 (B) 山田将司 (Vo) 菅波栄純 (Gu) 松田晋二 (Dr) :R》

      プロフィール

      1998年結成。2001年にシングル「サニー」をメジャーリリース。近年のロックフェスティバルでは欠かせないライブバンドとしての地位を確立し、スペインや台湾ロックフェスティバルへの参加を皮切りに10数カ国で作品をリリースし海外にも進出。2011年3月に緊急配信した楽曲「世界中に花束を」は、福島県・茨城県出身のメンバーを含むTHE BACK HORNが“自分達に出来ること”を模索する中で出来上がり、楽曲の収益金全額は震災復興の義援金として寄付されている。
      オフィシャルHP
      http://thebackhorn.com/
      ライブ情報
      2012.8.11(土) RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012
      2012.10.8(月) 小樽・ GOLD STONE
      2012.10.10(水) 釧路・clubGREEN
      2012.11.23(金) 旭川・CASINO DRIVE
      2012.11.24(土) 札幌・Zepp Sapporo

      「リヴスコール」の制作は、まずそれぞれが感じる今鳴らすべき音を出そうという感じで始まりました。

      今日は山田さん、菅波さんにお話を伺います。まずは2011年という年がどのような1年だったか教えていただけますか?
      菅波「THE BACK HORNにとっても東日本大震災は大きな出来事でしたね。震災直後は自分たちの音楽を鳴らしていいのかわからない状況がありましたし、ライブを出来るのかなとか。今まで当たり前にしていたライブが「そっか、当たり前じゃなかったんだ」と思い知りましたね。でもそういう中でもライブが出来る環境を作ってくれる人たちもいて、自分たちも東北でライブをしたんですが、そういうライブを一本一本していく中で自分たちの音楽が必要とされている…集まってくれたお客さんが音楽を必要としていることを伝えてくれたというか。悩んだこともあったんですが「俺たちの使命は音楽を鳴らすことなんだ」という自信になりました。その時に「世界中に花束を」という曲を作ったことも「リヴスコール」の第一歩になりましたね。」
      山田「音楽がメンバーそれぞれを改めて強く繋いでくれたものでもあるし、メンバー4人とお客さんを繋いでくれたことを改めて感じた年でしたね。」

      そういう大きなことがあって、6月6日に1年9か月ぶりのアルバム「リヴスコール」がリリースされますね。
      菅波「制作は(去年の)5月くらいからです。アルバムのコンセプトというのは言葉にしていることはなかったんです。メンバーの心の中には共通の何かはあったかもしれないですね。ライブに来てくれた人たちの顔がすぐに浮かびましたし、悲しみとか迷子になってしまった心とか、そういう気持ちに元気やエネルギーを送ることが出来るアルバム…そういうものの拠り所になるような安心出来るようなアルバムを作っていこうというものは心の芯の所で持っていたと思います。それを言葉に交わすことはなかったですね。言葉にすると陳腐になるんじゃないかという気持ちもあったので、まずそれぞれが感じる今鳴らすべき音を出そうという感じで始まりましたね。作曲に関しては皆の意見が入るので、THE BACK HORNという名義になっています。「アサイラム」(2010年9月リリース)までで4人全員が作家としてバンドに貢献するという理想型が出来て、それがバンドの血となり肉となってきたので、少しのきっかけがあれば皆からワッと閃くアイディアが出るんですよね。「ここからは俺に引き継がせてくれ」とか。その瞬発力というのは今までの鍛え方が効いてると思います。」
      山田「「アサイラム」や「パルス」(2008年9月リリース)くらいから4人が曲作りでより強く絡み合っている感じがあります。どんな複雑な絡み方でも大丈夫、みたいな感じはありましたよね。」




      「リヴスコール」というタイトルは区切るところで二つの意味があります。

      「リヴスコール」というタイトルは…?
      菅波「このタイトルはダブルミーニングになっていて、区切るところで意味が違います。「リヴ」「スコール」で分けるとすると、「生活・生きている」と「鮮烈な雨」…音楽という生命力が雨のように降り注ぐという意味です。「スコール」って恵みの雨のイメージもあったので、降ってくれて嬉しい雨ですね。もうひとつは「リヴス」「コール」…「生きている一人一人の集合体」「共鳴」…俺たちとリスナーのような人と人との間で共鳴し合うというイメージなんですよね。」

      個人的にはTHE BACK HORNの楽曲では「死」の印象が強かったんですが、この作品では「生きることが生き生きと」感じられました。
      菅波「「生きることが生き生きと感じられる」…これは名言ですね。これからいただきます(笑)。」
      山田「結果的には一番THE BACK HORNらしいアルバムが出来たと思います。」

      特に好きな曲がありまして、それがイントロから涙が出そうになる「いつものドアを」と、「自由」なんです。
      菅波「歌詞やメロディが凄く良いものが出て来ていたので、これは飛躍のチャンスだと思ってサウンド面でもこだわりましたね。音楽的に全体をパワーアップさせたいなと。」
      山田「特にこの2曲は歌詞が先に出来ていて、その世界観を壊さないように曲を膨らませたんですよね。」
      菅波「音像や歌の立ち位置、音の立体感…めちゃくちゃ細かくやりましたね。「いつものドアを」では「泣きそうになる音量はどれくらいなのか」とか。そのラインがあるんですよね。」
      山田「切迫感を出すためにブレスを上げたりとか。それでだいぶ変わるんですよ。」

      このアルバムを引っ提げてRISING SUN ROCK FESTIVALがありまして、ツアーでも4か所来ていただけますね。
      山田「ライジングは特別ですね。開かれた大地で音を出せる喜びとプリミティブ(原始的)な感じがするんですよね。お客さんが砂埃が立ち込める中、行列で移動している様子もいいんですよ。」
      菅波「遠くから聴こえてくるサウンドチェックも野性的ですよ。俺らも「フゥー」とか言ってますもん(笑)。ツアーに関しては密集空間も大好きですし、ホールの良さもあるんですが、熱気は変わらないですよ。」

      それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
      菅波「「リヴスコール」の初回限定盤には渾身のビデオクリップ集や、自分たちがアルバムについて語るシーンも入っているので、より濃く楽しめると思います。聴こえ方も変わると思いますので、ぜひ初回盤を買って見て聴いてみてください。」
      山田「去年から北海道には何度も来させていただいて、北海道が大好きなことを再確認しています。「リヴスコール」という皆さんのそばに置いておけるであろうアルバムが完成したので、僕らの音楽で「生きていて良かった」と思えるライブをしたいと思いますのでよろしくお願いします。」


      インタビュー後記

      山田さん、菅波さんには以前に別々の機会で一度ずつインタビューをさせていただいたのだが、今回の組み合わせは初めてで、菅波さんが中心に話して、山田さんが菅波さんに確認しながら補足していくという、二人の信頼関係が垣間見えるインタビューとなった。とにかく今回の「リヴスコール」というアルバムは歌詞の面でもサウンドの面でも、今のTHE BACK HORNが“鳴らしたい音楽”が凝縮されている。その音楽は東日本大震災後に、メンバーがライブで確認した“求められている音楽”が元となり制作されている。そして「リヴスコール」というダブルミーニングを持つタイトルに込められた想い…ここまで揃ってこのアルバムが世間に伝わらないわけがない。THE BACK HORNのツアータイトルは「KYO-MEIツアー」。「リヴスコール」というアルバムは“鳴らすべき音楽”と“求められている音楽”が共鳴した産物である。(橋場了吾)


      「リヴスコール/THE BACK HORN」
      (2012.6.6発売/¥2800(tax in)/VICL63876)
      1.トロイメライ
      2.シリウス
      3.シンフォニア
      4.グレイゾーン
      5.いつものドアを
      6.風の詩
      7.星降る夜のビート
      8.超常現象
      9.反撃の世代
      10.自由
      11.世界中に花束を<New Recording>
      12.ラピスラズリ
      13.ミュージック
      CDの購入はこちら →
      【SAPPORO MUSIC NAKED】Amazon Store


      たむらぱん

      0

        “今”を大事にするからこそ繋がっていく「new world」


        田村歩美(Vo&Key)

        プロフィール

        田村歩美のソロプロジェクト。作詞・作曲・アレンジはもちろん、アートワークまで手掛けるマルチアーティスト。2007年から世界最大のSNS“MySpace”において自ら楽曲プロモーションを開始し、4ヶ月で1万人のファンを獲得、18万PV・24万回のストリーミングを達成。それが大きなきっかけとなり、日本初の "MySpace発メジャーデビューアーティスト" として、2007年にメジャーデビュー。その後7枚のシングルと4枚のアルバムを発表。ソロアーティストとしての独自のスタイルを確立している。
        オフィシャルHP
        http://tamurapan.com/
        ライブ情報
        2012.11.9(金) 札幌・KRAPS HALL

        「new world」には新しい世界に行った方がいいよ、というよりも新しい世界に行きたいと感じたなら行ってみなよ、という思いを込めました。

        田村さんにお話を伺うのは2年ぶりになりますね。
        「この2年間はリリースも続いてましたし、まさに駆け足というか、凄く色々なことをやったなと思いますね。特に最新アルバム(2012.1.18リリース「mitaina」)では、今までずっと一人で作っていたのを、コラボで他のミュージシャンと作ってみたり、新しいことをやっていたと思うと色々なことがあったと思います。」

        もともと幅が広かった音楽性が更に広がったように感じました。
        「そうですね。カオティックなアルバムではありましたけど(笑)、丁度自分自身を振り返る時期だったんですよね。「どういうことを歌っているのか」とかを考えることが出来る作業というのはコラボしたことが大きくて、ずっと自分の世界だけでやって来てそれだけで終わってしまうのもイヤだなと感じていたので。そういう意味では世界を変えたいより広げたい、変わっちゃったら怖いなと思っていました。色々な人とのコラボで、改めて自分が出来ることが見えて来たというのもありましたね。」

        そのアルバムを引っ提げて2月には札幌・豊平館(重要文化財)でライブもありましたね。
        「その時は3人編成のアコースティックライブだったので、アルバムの曲もアコースティックバージョンでやったんですが、気分が…良かったですね(笑)。雰囲気があって、気分を良くさせられる場所でした。ひとつひとつが凄く良くて、ケータリングも豊平館のサンドイッチだったんですが、蝶ネクタイをした方が持って来てくれてナイフとフォークで食べるみたいな(笑)。本当に凄い素敵な場所でした。」

        5月23日に8枚目のシングル「new world」がリリースされましたね。
        「日常の中で大事な“今”というのがあると思うんですが、でもそこだけにいることは自分にとってどうかなと思った時に、新しい世界に行きやすいような感じ…新しい世界に行った方がいいよ、というよりも新しい世界に行きたいと感じたなら行ってみなよ、と思えるような曲にしたいと思って書きました。何か自分に可能性を感じる曲になればいいなと思って。歌詞としては前向きな部分をシンプルにストレートに書いているので、私自身感じていること・思っていることも反映されていると思うんですけど、楽しそうなんですけどやるのが怖いという部分は私にもあったので、でも挑戦はしなくてもいいかもしれないけどした方がより楽しめるんじゃないかなという部分は自分にも思わせていたいんですよね。私は新しい経験は“今”を大事にするからこそ繋がっていくものだと感じたので、“今”をなかったことにして新しい世界がほしいというよりは、“今”があるからこそ新しい世界に繋がっていくということを感じられるような曲になればいいなと思いました。」



        私の中で「100%出来る」とか「絶対大丈夫」というものは、新しい世界には感じられないんですよね。

        私は特に「わくわくしたら 新しい世界になる」という歌詞が気に入っていて、その通りだなと感じました。あとはハミングっぽく歌っているところも印象的でした。
        「これまでの楽曲もそうだったんですが、私の中で「100%出来る」とか「絶対大丈夫」というものは、新しい世界には感じられないんですよね。新しい世界っていい感じがするけどそれだけじゃないと思っていたので、そういう要素を言葉ではなくハミング…音として描いたら、楽しさや突き抜け感を損なわずに難しさも出せるかなと思ってこうしました。サビでは前向きな言葉を入れつつ、終わりの方でハミングになる感じは、嬉しいというよりも「アレ?何かうまくいかない」とか「進んでいるようで油断すると引き戻される」みたいな感情を出したかったんです。」

        サウンド面ではたむらぱんワールド全開ですね。急にテンポが落ちたり、楽器の数が増えたり減ったり。
        「そうですね(笑)。今までの曲の中でも盛り上がりも多くてテンションも最高潮だと思っているんですけど、こういう風に色んな楽器の譜面を書いて入れられたのは、これまでやって来た経験というのが反映されていると思うので、そういう意味では成果が出ている曲だと思います。」

        初回限定盤にはDVDがついているんですが、凄い形になっています(笑)。
        「普通の2枚組サイズではなく、横に並べたのでジャケットのアートワークの範囲も広くなってしまいました(笑)。2月に初めて地元の岐阜県で凱旋ライブをしまして、その模様が11曲収録されています。地元に帰る時は「たむらぱんが歌いに戻って来た」ってわかられないとダメだなと思っていたので、いざ凱旋となると不安な部分はありましたね。でもたくさんの人が来てくれて喜んでくれたので、やってよかったなと思いましたね。」

        それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
        「北海道はやっぱりジンギスカン一点集中ですね(笑)。最初に行ったお店しか行ってないんです(笑)。今回の「new world」の初回盤にはこれまでの歴史が振り返られるようなDVDもついていますので手にしていただけたら嬉しいですし、11月には札幌で初めてのワンマンライブでお会い出来るので、今からその時を楽しみにしています!」


        インタビュー後記

        嫌なことがあって新しい世界に踏み出すよりも“今”を大事にしながら新しい世界に繋がる方が楽しい…これはたむらぱんこと田村歩美さんが実体験で学んだことだ。ずっと一人で活動してきたたむらぱんが、色々なミュージシャンとコラボして完成したアルバム「mitaina」。この中にはイギリスのハードコアバンドSnuffとのコラボも実現、想像を遥かに超える新しい世界が展開されていた。そうして広がったたむらぱんの世界観は、これまでの積み重ねがあったからこそ。そして新しい世界へ踏み込むことへの楽しみ、そして不安や葛藤をも包括した楽曲「new world」が出来上がった。ロングインタビューは2年ぶりだったが、実はちょこちょこお会いしていた田村さんが、いつの間にか更に大きなミュージシャンに成長していたことを実感した濃密な時間だった。(橋場了吾)


        「new world/たむらぱん」
        (2012.5.23発売/¥1260(tax in)/COCA16587)
        1.new world
        2.ヘニョリータ
        3.とうまわりゃんせ
        ※初回限定盤(¥3150(tax in)/COZA679-80/DVD付)も同時発売
        CDの購入はこちら →
        【SAPPORO MUSIC NAKED】Amazon Store


        家入レオ

        0

          輝く未来を照らす「説得力」と「透明感」の同居


          家入レオ(Vo)

          プロフィール

          福岡県出身、1994年生まれのシンガーソングライター。13歳の時に音楽塾ヴォイス福岡校に入校。2011年に単身上京し、2012年2月にシングル「サブリナ」でメジャーデビュー。
          オフィシャルHP
          http://www.jvcmusic.co.jp/leo-ieiri/

          「レオちゃんの歌に救われました」というメッセージをもらった時に初めて「私は私で良かったんだ」と思えたんです。 

          まずは家入さんが音楽を始めたきっかけを教えていただけますか?
          「3〜4歳の時だったと思うんですけど、嬉しかったり悲しかったりするのがあまり顔に出ないと言われていたんですよ。喜怒哀楽が相手の方にうまく伝わらないのが凄く嫌だったんですけど、歌を歌っている時だけは誤解なく相手の方に思いが伝わるので歌い始めた、というのはあります。あとは寂しくて、というのもあって。小学校の時は学校が終わって家に帰ると、(両親が)共働きだったので誰もいなかったんです。そんな時にCDを出して、それに重ねて歌っている時の跳ね返ってくる自分の声が「一人じゃないよ」って言われてるような気がしてました。初めての楽器がピアノで、今でもバラードを作る時はピアノで作ります。」

          プロのシンガーソングライターになろうと思ったのはなぜですか?
          「尾崎豊さんの「15の夜」を聴いたのがきっかけだったんです。13歳の時に「学校で自分はどう思われているのか」というのが凄い怖い時期があって、弱い自分を見せてしまったら皆に嫌われてしまうんじゃないかという。全然求められていないのに皆を笑わせなくちゃいけないとか勝手に思ってたり、面白くないものに笑って見せたり…そういうことをしている自分が凄く嫌だったんです。当時は家と学校の行き帰りの世界しか知らなかったので、両方で居場所をなくすとどうすればいいのかわからなくなっちゃって。そんな時に母のCD棚にあった尾崎豊さんの曲を聴いて「自由になっていいよ!」って言ってくれているような気がして、私もこういう痛みを叫ばなきゃいけないんだと思って曲作りを始めました。」

          それくらいの時期に音楽塾ヴォイス福岡校に入校されたんですよね。
          「はい。1曲を細かく切っていって、メロディのモチーフを分析したりするんです。「ここにはこういう手法が使われている」とか「コードがこういう鳴りをしているからメロディが引き立つ」とか、そういうことを教えてもらったり、ヴォイストレーニングをしたりしていました。当時ちょっと心を閉ざしている部分があったので、自分で門を叩いておきながらプロデューサーさんに「何を教えてくれるんですか?」とか生意気なことを言っちゃったこともありました(笑)。さすがにこれは怒られる!と思ったんですけど、「ここで一緒に音楽やっていこう」と言われた時に、自分をさらけ出せる場所を見つけたような気がして、ここなら受け止めてもらえるなと思って本格的に音楽を始めました。」

          今年2月にシングル「サブリナ」でデビュー…デビューしてから変化したことは何ですか?
          「音楽に対する姿勢は何も変わってないんですけど、気持ち的に変わったなと思うのは、福岡にいる時は自分を認められない部分があったんですが、デビューしてから色々な方に「レオちゃんの歌に救われました」というメッセージをもらった時に初めて「私は私で良かったんだ」と思えたんです。これから更にいい音楽を届けられたらな、と思いましたね。」



          「Shine」は「大事なのは悩むことではなくて自分の心の中にある光・輝きに気づくことなんだ」と思って書いた曲です。

          5月16日に2ndシングル「Shine」がリリースされましたね。
          「この曲は去年の12月に作ったんですが、ドラマ(フジテレビ系「カエルの王女さま」)の主題歌にもなっていて、脚本を読ませてもらった時に自分と重なる部分がたくさんあったんです。毎日過ごしている中でどこか挑戦することをお座なりにしてしまっている人たちが音楽の力によって一つになっていくんですけど、私も16歳の時に音楽しかないと思って東京に来たのに、色々な人と比べてしまう時期があって。「何で私はこんなことも出来ないんだろう」ってどんどん自分を責めてしまって、普通に出来ていたこともうまくいかなくなったりしたんです。そんな時に福岡の友達から電話が来て「家入にはもう音楽しかないよ!」ときっぱり言われた時に「あ、そうだ!大事なのは悩むことではなくて自分の心の中にある光・輝きに気づくことなんだ」と思って書いた曲です。」

          「Shine」というタイトルがぴったりのメロディラインですし、声の透明感が素晴らしいです。
          「ありがとうございます。メロディラインはドラマ関係者の方と何度も話し合いを重ねて書いたので戸惑った部分もあったんですが、新しい自分を見せることが出来たのかなとも思ってます。」

          カップリングでは同じ方が歌っているとは思えない可愛らしい曲が収録されていますね。
          「そうなんです(笑)。等身大の自分を描いた曲で、明るい部分の一面を見せられたんじゃないかなと思います。「カラフル」は6歳の女の子の設定なので歌う時もそのイメージになってしまって、レコーディングが終わったとの自分の声を聴いて「え?」って思いました(笑)。」

          それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
          「北海道は3回目なんですが、空が広くて青いなという印象を受けました。この大地で歌ったら解放感があって素敵なライブが出来そうなので、今度はライブでお邪魔させていただけたらなと思います。」


          インタビュー後記

          デビューシングル「サブリナ」、そして2ndシングル「Shine」…共に凄い目力で迫ってくるジャケットをしている。そんなファーストインプレッションとは裏腹に「喜怒哀楽が表に出ないタイプ」と言われ続けて来たらしい。しかも「よく怖いとも言われる」らしい。それが変化したのが自分をさらけ出せる場所を見つけた時。それから4年、家入レオというシンガーソングライターの注目度は急上昇、様々なメディアで彼女の歌声を耳にしない日はないと言っても過言ではない状況だ。なぜ彼女の歌が伝わるのか…それは確固たる自信とその透明感のある歌声の心地良さにあるのだろう。説得力と透明感…その二つを持って家入レオさんの音楽が輝く未来を照らしている。(橋場了吾)


          「Shine/家入レオ」
          (2012.5.16発売/¥1200(tax in)/VICL36696)
          1.Shine
          2.Hello
          3.カラフル
          4.Shine(Instrumental)
          ※初回限定盤(¥1700(tax in)/VIZL471/DVD付)も同時発売
          CDの購入はこちら →
          【SAPPORO MUSIC NAKED】Amazon Store


          FLiP

          0

            今までとは違う「XX」を解放した心の底からの感情


            《L: 長堂祐子(ユウコ・G) 渡名喜幸子(サチコ・Vo&G) 玉城裕未(ユウミ・Dr) 宮城佐野香(サヤカ・B) :R》

            プロフィール

            2005年10月に沖縄県那覇市国際通りのマクドナルドで結成された4人組ガールズロックバンド。高校2年生だったサチコが「とにかくかっこいい女の子バンドを組みたい!!」という強い衝動から中学時代の同級生ユウコに相談を持ちかける。その後高校の同級生のサヤカ、ユウミが加わり結成。2009年にはアメリカで行われた「SXSW 2009」に参加。2010年2月にミニアルバム「DEAR GIRLS」でメジャーデビュー。
            オフィシャルHP
            http://www.flip-4.com/
            ライブ情報
            2012.7.22(日) JOIN ALIVE 2012@いわみざわ公園
            2012.10.14(日) 札幌・DUCE

            自分の発する・バンドの発する言葉に重みがあると、より感じるようになっています。 

            今日はサチコさんにお話を伺います。お会いするのは4か月ぶりですね。
            「あっという間ですね(笑)。あの時は公園で雪像作ってましたもんね。個人的には浮き沈みの激しかった4か月だったんですけど、バンドとしては前向きに突っ走ってきた加速のついた4か月でした。バンドとしてのモチベーションが高いからこそ、渡名喜幸子個人の正直な気持ち…私自身が発する言葉が、自分の心の中にある本質的な部分とちょっとした違いがあったり、家に帰った時にその日に自分の言った言葉に引っ掛かる部分があって、自分の気持ちを一番クリアに伝えるのはどういう言葉だったんだろうとか、自分と向き合う時間が凄く増えたんです。ただ制作やライブはあるんですが、流れに乗っていくだけでは私自身が消えてしまうような感覚もあって。それだったら凄く苦しいなと思っちゃうんですよ。」

            それはFLiPの音楽が世に知られてきた証拠だと思いますよ。
            「それも感じてます。だからこそ自分の発する・バンドの発する言葉に重みがあると、より感じるようになっているので、凄く考えながら話すようにしています。」

            その浮き沈みは解決されてきたんですか?
            「上っては来てます(笑)。今回のアルバム(「XX emotion」)もありのままのFLiPで、裸になった気持ちで音を出そうという意識で作った作品なので、私はありのままでいればいいですし、ライブがあるおかげで歌う喜びもあるので前向きになっているという感じです。」



            何かしら“女”をイメージしたワードを入れたい…それが「XX emotion」の由来です。

            5月16日に2ndアルバム「XX emotion」がリリースされましたが、面白いタイトルですよね。
            「これはですね、ドラムのユウミが付けたタイトルなんですが、全曲収録し終わって13曲並べた時に、今までと違った女性らしさが出せているなと感じたんです。サウンドも、歌詞も。それで何かしら“女”をイメージしたワードを入れたいとユウミは思っていたらしく、染色体で女性を表す“XX”を“ダブルエックス”という形で入れました。」

            個人的には凄い衝撃的な由来です。
            「スタッフも含めて満場一致で決まりました。」

            タイトルが最後についたということで、制作時にはどういうようなことを考えながら作業をされていましたか?
            「2011年末から制作を始めたんですが、初心に戻ろう、バンドとしての初期衝動をもう一度思い出そうという話を全員でしたのが去年の夏でした。そもそも私たちはどういう気持ちで音楽を鳴らしていたんだろうねとか、どういう気持ちで音楽と向き合っていたんだろうとか。本質的なところを見落としているんじゃないかと思っていたんです。去年の夏の時点で、これから先どういう気持ちで行けばよりステップアップ出来るんだろうと、バンドの中のターニングポイントが来て、今やりたいことを素直にやろう・直感的なものをもっと信じようと思って、1曲1曲大切に意味を持たせて作っていきました。」

            「ワンダーランド」(2012年2月8日リリースの先行シングル)を聴いてFLiPを知った人はびっくりのアルバムだと思います。
            「「ワンダーランド」からFLiPを知ってくれた人には開けてびっくりおもちゃ箱みたいな感じだと思います(笑)。ただ全部「ワンダーランド」じゃつまらないと思うんですよ、アルバムは。やっぱり色々なカラーがあればあるほど、アルバムとしての意味合いは凄く深くなると思っているので、私たちが今やりたいことはこれなんですというのを皆さんに是非聴いてほしいという気持ちで作りました。どの曲もFLiPですし、「ワンダーランド」があったからこそこのアルバムが出来たと思うので、だからこそ1曲1曲の音楽性の幅を制御せずに作ることが出来たアルバムです。そしてライブを意識しながら作った曲ばかりです。やっぱり私たちFLiPはライブを中心に活動しているということを凄く感じた1年だったので、だからこそライブライクな曲がたくさん出来ました。」

            女性らしさは特に歌詞から感じました。「Shut Up, Men! 」「でも maybe」はドキッとしました(笑)。
            「歌とのそもそもの向き合い方は変わらないんですが、曲の世界観+歌詞の世界観で気持ちの持って行き方は変わりましたね。より優しさや切なさを柔らかく届けられるようにイメージしながら歌いました。」

            7月22日にはJOIN ALIVEへの出演、10月14日には札幌・DUCEでワンマンライブも決まりました。
            「北海道のフェスは初めてですね。フェスは“戦場”なんです(笑)。ただ心の中での沸々感がピークになるような感じですね。「楽しむぞ!」という気持ちを野外で放出させるというか。そしてお客さんと一体になるハッピーの場に挑むような気持ちです。ワンマンライブも北海道では初めてなので、違った緊張感もありますし、本当に特別な空間だと思うんですよ。精いっぱいやってお客さんに笑顔で帰ってもらおうという気持ちでいっぱいです。」

            それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
            「「XX emotion」はこれからのFLiPの第一歩目だと思っています。これまでとは違う一面を、1曲1曲で出したいと思っているので、より多くの人に聴いてもらいたいと思います。そして歌詞にも共感してもらって、1フレーズでも「この曲を聴いてよかったな」と思ってもらえるような時間が出来たらいいなと思いますし、ライブでも一緒に弾けたいと思います。かけがいのない時間を作っていきたいと思うので、ぜひ足を運んでください!」


            インタビュー後記
            この4か月間、サチコさんが悩んでいた結果が結実したのが1年ぶりの2ndアルバム「XX emotion」だ。これまでの作品とは明らかに歌詞の内容が違う。より本質的な女の部分にスポットを当てつつも、ハードでエッジの効いたサウンドで聴かせるというFLiPならではの個性を確立した作品となった。おそらくその苦悩というのは、バンドの存在が大きくなっていく時に誰しもが経験することなのだろう。特にここ北海道では「ワンダーランド」がCMソングにも使用されたこともあり、その知名度は格段に上がっている。ある意味プレッシャーにもなるような出来事が、FLiPを更に前進させた。これまで封印してきた感もある「XX」の心の底からの感情を、生で体感できる機会が2回もある。野外フェスとライブハウス、違う環境でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から楽しみだ。(橋場了吾)


            「XX emotion/FLiP」
            (2012.5.16発売/¥2800(tax in)/DFCL1890)
            1.CHERRY BOMB
            2.ワルサー
            3.エミモア
            4.ワンダーランド
            5.Everything is alright
            6.YUKEMURI DJ
            7.最後の晩餐
            8.Shut Up, Men!
            9.ホシイモノハ
            10.でも maybe
            11.今夜月で会いましょう
            12.ふつつか少女
            13.GHOST BUSTER
            ※初回限定盤(¥3200(tax in)/DFCL1888-9/DVD付)も同時発売
            CDの購入はこちら →
            【SAPPORO MUSIC NAKED】Amazon Store


            | 1/1PAGES |

            calendar

            S M T W T F S
              12345
            6789101112
            13141516171819
            20212223242526
            2728293031  
            << May 2012 >>

            Info

            Twitter

            Facebook

            Amazon

            Info

            selected entries

            categories

            archives

            recent comment

            recommend

            recommend

            recommend

            recommend

            links

            profile

            search this site.

            others

            mobile

            qrcode

            powered

            無料ブログ作成サービス JUGEM