MiChi
リスナーへ贈られる、2年半分の“気づき”をのせた「THERAPY」
MiChi(Vo)
プロフィール
2008年にシングル「PROMiSE」でメジャーデビュー。インディーズ時代のiTunesでの実績と、CMソングとして起用されたことなどから大ヒット。2009年1stアルバム「UP TO YOU」をリリースしオリコンチャート4位を記録。同年のファーストツアーは全会場SOLD OUT。その後も精力的にシングルをリリースし、2012年3月に2ndアルバム「THERAPY」をリリース。
オフィシャルHP
http://michimadness.tumblr.com/
自分自身へのセラピーで感じた事を、聴いてくれる人にも…「THERAPY」にはそんな意味があります。
MiChiさんにお話を伺うのは1年4か月ぶりとなります。MiChiさんにとって2011年はどのような1年でしたか?
「東日本大震災が起こった時に、どうしようもない気持ちというか、自分の力の無さに悲しい気持ちになりましたね。震災の1か月後にボランティアで現地に行ったんですけど、そこで「これが現実なんだ」というのを目の当たりにしました。(震災直後にHPでアップした)「ONE」という曲は震災の1年前くらいにすでにあった曲でまだ世の中に出てはいなかったんですが、すぐに「ONE」のことを思い出してアップしました。「今、聴いてもらいたい!」と思って。」
3月21日に2年半ぶりのアルバム「THERAPY」がリリースされましたね。
「この2年は、私自身も色々なことを感じて、アップダウンが激しい時期だったんですよ。その時に本当の自分と向き合うことが出来て、自分がどうやったらここから抜け出せるのか…自分自身へのセラピーを色々探していました。それは音楽の力もありましたし、人に会って話すこともありました。そして何もしないことだったり…。色々なセラピーがあってようやく抜け出せたので、そのままタイトルを「THERAPY」にしました。なのでこのアルバムを通して、聴いてくれる人たちが何かを感じ取って、「元気になれました」「HAPPYになれました」と感じてくれればいいなと思っています。」
楽曲のコンセプト自体はどのように決まっていったんですか?
「手探りでしたね。シングルがバラエティに富んでいたので、最初はトータルのイメージがなかなか出来なかったですね。1stアルバム(2009年9月リリースの「UP TO YOU」)では、それまでの自分を出しきったこともあって、今回はイチから探り探り作っていった感じでした。」
「THERAPY」にはMiChiさんが作詞を手掛けたものの他、共作の楽曲もありますよね。
「1stアルバムは全部自分の歌詞で、どこかで「歌詞は自分で書きたい」という気持ちが強かったんですね。でも歌詞はいつもスラスラと出て来るものではないので、その時に「人に書いてもらうとどうなるんだろう」と思って、今回皆さんとお仕事させていただいたことで、改めて勉強にもなりましたし、自分のスタイルがよりわかりましたね。もちろん共作の歌詞でも共感出来なかったら歌えないので…「TOKYO NIGHT」はいしわたり淳治さんが書いてくれたんですが、物凄く共感出来て涙が出て来たんです。」
カッコいいというよりも、「想い」とか「伝えたいこと」…メッセージを大切にしたいと思っています。
「THERAPY」の中で特にお気に入りなのが「LIGHT UP」という曲です。いわゆる“今”のサウンドですが、普遍的な魅力がある曲だと思います。
「この曲は特にメロディが好きですね。スウェーデンのプロデューサーが作曲してくれたんですが、凄くメジャー感があると思いますし、歌いやすかったですね。ドライブにも合うと思いますし、クラブで流れてもアガりますよね。」
そして最後が「ONE」で締められています。
「本当にこの2年半、色々なことをやって来たなと思います。それがそのままアルバムになったので、今後の方向性が見えてきたような気がします。なので自分にとっても凄く良いアルバムになりましたね。」
その方向性とはどのようなものですか?
「インディーズの頃からエレクトロやダンスミュージックのカラーが強かったと思うんです。もちろんそれも好きなんですけど、アコースティックな曲も結構しっくり来るんですよね。カッコいいというよりも、「想い」とか「伝えたいこと」…メッセージを大切にしたいと思っています。なのでそういった曲をどんどんやっていきたいなと思いますね。」
それでは最後に北海道のファンの方にメッセージをお願いします。
「北海道は来るたびに本当に空気が気持ち良くて大好きです。これから美味しいものをたくさん食べたいと思います(笑)。次はライブで来たいと思っているので、その時は是非遊びに来てください。」
インタビュー後記
ファッショナブルでクール、でもその体の中に秘められた情熱は熱過ぎるくらい…MiChiさんというアーティストは、非常に稀有な存在だ。東日本大震災が起きた時には、すぐにストックの中から「THERAPY」になりそうな「ONE」という曲をアップ、私自身もそのリリックやメロディに大きな勇気をもらった。そして2年半の集大成となった「THERAPY」というアルバムでは、そのバラエティに富んだ内容から色々なものに挑戦する心意気、そして熱いメッセージを受け取った。自分自身が動いて、聴き手に贈り続ける…それこそが「THERAPY」となる。ストレスが多い現代社会において、このアルバムが日本中に「THERAPY」を届けるはずだ。(橋場了吾)
「THERAPY/MiChi」
(012.3.21発売/¥3059(tax in)/AICL2349)
1.MadNesS Vol.3
2.TOKYO NIGHT
3.LOVE is.
4.Together again
5.YEAH YEAH YEAH!!!
6.Special Someone
7.WoNdeR WomaN
8.Light Up
9.Take It Easy!
10.もっと。
11.Find Your Way
12.THERAPY
13.ONE
※初回限定盤A(¥3500(tax in)/AICL2345-6/DVD付)、初回限定盤B(¥3500(tax in)/AICL2347-8/リミックスCD付)も同時発売
CDの購入はこちら → 【SAPPORO MUSIC NAKED】Amazon Store
- 2012.03.14 Wednesday
- MUSIC NAKED(ハダカの告白)
- 20:00
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- by Ryogo Hashiba