【地方創生・北海道】札幌から世界へ発信できるビジネスがあることを証明したい…No Maps(前編)

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    首都圏への人口・商業施設の集中からの脱却を図る「地方創生」が叫ばれる中、地方の企業はどのような事業展開を進めるべきなのか、北海道札幌市に住む筆者が北海道で開催された「地方創生」に関するイベントのレポートを行っていきます。

     

    今回は10月10日・月曜日から16日・日曜日の一週間に渡って来年の本開催に向けてプレ開催された『No Maps』、その象徴的イベント『Where U Heading』をレポート。『No Maps』は「事業を通じて、ビジネスパーソンに新たなビジネスチャンスを提供するのはもちろんのこと、一般の方の知的好奇心や未来に対するクリエイティブな発想を掻き立て、誰もが楽しく参加することができるクリエイティブな機会を提供する」(公式パンフレットより)総合イベントで、「Film(映像)」「Music(音楽)」「Interactive(双方向)」の3コンテンツを軸に展開されました。札幌市内の23会場を使用し、過去に開催してきたイベントと連動しながら50近いイベントを開催、その中でも『Where U Heading』は3コンテンツを融合させたイベントとして注目されていました。その『Where U Heading』のプロデューサーで、北日本最大のロックフェス『RISING SUN ROCK FESTIVAL in EZO』(以下RSR)も手掛ける株式会社WESSの若林良三さんにお話を伺いました。

     

     

    ひとつのイベントにさまざまなクリエイティブをまとめる

     

    若林さんが『No Maps』でイベントプロデュースを担当することになったときに、どのようなことを考えて構成されましたか?

    「僕もショートフィルムだったりプロジェクションマッピングだったり、それぞれ単体では見ているんですが、『ライブハウスでは映画を見られない』『マッピングをやる場所もここでなくてはいけない』といったように見る場所が限られていることはちょっとなあと思っていました。そこで、せっかく3つのコンテンツが集まるこのイベントですから、僕の本業である音楽を軸に、ライブを行う場所でその3つをクロスさせる方法はないかと思って、『Where U Heading』を企画しました」

     

    タイトルにはどのような意味合いが込められていますか?

    「イベントを行うには、主軸になるものが必要です。『Where U Heading』というのは『今、世界はどこに向かっているのか』という意味で、『戦争のつくりかた』というショートフィルム(2004年に刊行された絵本をもとに制作されたアニメーション作品)に出会ったこともきっかけになっているのですが、ひとつのイベントの中に音楽、フィルムやインタラクティブなものをまとめられないかと。規模は小さくてもいいので、ライブハウスでやってみようと思ったんです。結局、凄い大変な作業になってしまいましたが(笑)」

     

     

    札幌にクリエイティブな人たちが集まり新しいビジネスのきっかけになれば

     

    このような先進的な取り組みを、ここ北海道で開催するということにはどのような意味合いを感じていらっしゃいますか?

    「インタラクティブという意味で『初音ミク』を制作しているクリプトン・フューチャー・メディアが、札幌から世界に発信しているというのは大きいですよね。地方でビジネスが成立しているという意味において、札幌のチームと一緒にやりたかったんです。『No Maps』をきっかけにして、今後はRSRでもできるかもしれないですし、ほかの地方に札幌の作品を持っていけるかもしれない。それは新しいビジネスの形になると思って、札幌のクリエイターと組むという部分にはこだわりましたね。最近アーティストはミュージックビデオを活用していますが、その制作に携わるチャンスが出てくる場所として『Where U heading』を提供したいという思いはありました」

    ※『No Maps』の実行委員長はクリプトン社・社長の伊藤博之氏

     

    RSRとはまた別の軸になりそうですね。

    「シティコンベンションとしての立ち位置ですよね。SXSW(サウスバイサウスウエスト/1987年から毎年3月にアメリカ・テキサスで開催されている世界最大規模の音楽見本市)みたいになればいいなと思います。音楽は今フリーになってきている時代なので、ライブで稼ぐしかないわけです。その中で、僕はライブが供給過多になっているようにも感じています。でも、音楽は感動するものですしライブに足を運んでもらいたいので、映像やインタラクティブがそのきっかけになれば……クリエイティブな人たちが集って、『札幌で凄いもの見たんだよ』というのが日本中に、世界中に広がっていけばもっと面白くなると感じています」

     

    果たして『Where U heading』ではどのようなライブが展開されたのか、唯一海外から参加したPaige-Suさん(台湾)のライブを通じて『Where U heading』の可能性を探りました。


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